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苦難の2024年シーズンを振り返る49ersのRBマカフリー

2024年12月05日(木) 14:28


サンフランシスコ・49ersのクリスチャン・マカフリー【Kevin Sabitus via AP】

サンフランシスコ・49ersのランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーのシーズンは、8試合を逃した後にフロリダ州タンパで始まり、少なくとも5試合を残してニューヨーク州バッファローで終わった。

現地1日(日)夜に雪が降る中で敗れたバッファロー・ビルズ戦で、膝を負傷して故障者リザーブ(IR)入りしたマカフリーは、水曜日にソーシャルメディアに文章を投稿し、2024年シーズンの“予報”が自分にとって好ましいものではなかったと認めた一方で、前進することを誓っている。

マカフリーは正式に故障者リザーブ(IR)に登録された翌日にあたる水曜日に、『Instagram(インスタグラム)』に「自分にとってフットボールは地球上で最高のスポーツだ」とつづった。

「一言も発さずに、自分が何者なのかを正確に知ることができるのが大好きだ。高揚させられることも、打ちのめされることもあり、それが一瞬のうちに起こる。最良の形で謙虚にさせてくれる。すべてを正しく行っても、うまくいかないことがある。それが人生であり、フットボールだ。それは意志の試練であり、ただひたすら続ける者がその忍耐の恩恵を受ける。今年は自分の年じゃなかった。そして、雨が降るときに土砂降りになることもある」

マカフリーがIR入りにつながるPCL(後十字靭帯/こうじゅうじじんたい)のケガに見舞われた日曜夜に降っていたのは雪だった。49ersが驚異的な復活を遂げてプレーオフ進出を果たさない限り、マカフリーが2024年シーズンの残りの試合に出場する可能性は極めて低い。

35対10で敗れたビルズ戦は、マカフリーにとって不運な2024年シーズンの4試合目にして最後の試合になったと見られている。

当初は単なる予防措置と思われていたが、マカフリーはアキレス腱(けん)とふくらはぎのケガにより、プレシーズンとトレーニングキャンプを欠席した。その後、マカフリーのケガは当初の想定よりもはるかに深刻であることが判明。IRに登録されたマカフリーは、ドイツに渡って専門医の診断を受けることにもなり、最初の8試合を欠場した。

マカフリーは49ersのバイウイークを経てシーズン第10週に行われたタンパベイ・バッカニアーズ戦でシーズンデビューを果たした。しかしその数週間後、マカフリーの4試合にわたる短いシーズンは正式ではないにせよ、終了している。

カロライナ・パンサーズに所属していた2020年から2021年にケガに悩まされていたマカフリーは、その間にわずか10試合しか出場していない。しかしながら、2022年シーズン中に49ersにトレードされてからは、素晴らしい適応力を見せるだけではなく、健康的な戦力であることも証明した。しかし、その状況は今年、また変わっている。

マカフリーが4試合で残した記録はキャリー50回で202ヤード、タッチダウン0回と、いずれもキャリア最低の数字となった。2020年は3試合しか出場しなかったにもかかわらず、今季よりも多くのヤードを稼ぎ、5回のタッチダウンをマークしている。とは言うものの、今季のマカフリーは2020年とは異なり、シーズン途中からプレーを始めた。

今年のマカフリーは一度も軌道に乗れなかったが、長期間にわたって離脱を余儀なくされたことを踏まえると、彼を責めることはできないだろう。

49ersは今シーズン、クオーターバック(QB)ブロック・パーディー、ワイドレシーバー(WR)ブランドン・アイユーク、タイトエンド(TE)ジョージ・キトル、オフェンシブタックル(OT)トレント・ウイリアムス、ディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサといったスター選手が相次いで負傷離脱するという苦難に見舞われたが、マカフリーのケガはその中でも最初のものだった。

49ersにとっては運に見放されたシーズンだったようだが、マカフリーは今、それを乗り越えようとしている。

現在28歳のマカフリーは、29歳で迎えるシーズンに向けて前を向き、サポーターに感謝しつつ、前進することを誓っている。

「自分を哀れんで鳥の声を聞くこともできるし、耐え抜くこともできる」とつづったマカフリーはこう続けた。

「俺を支えてくれる皆さんに感謝しているし、この状況からより良い形で立ち直れるよう、これまで以上に賢く、懸命に努力することを約束する。チームメイトを愛している。ナイナーズを愛している。そして、フットボールを愛している。神は見逃さない。前進あるのみ」

【RA】