左手負傷のセインツQBカー、今季中の復帰は見込み薄
2024年12月18日(水) 09:28結局のところ、ニューオーリンズ・セインツの暫定ヘッドコーチ(HC)ダレン・リジーはシーズン第16週の先発クオーターバック(QB)を指名するのにそれほど長く待たなくて済むかもしれない。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが状況を知る人物の話をもとに報じたところによると、シーズン第14週に左手を2カ所骨折したQBデレック・カーは最近、さらに詳しい検査を受けたが、接触に耐えられるようになるまで少なくとも数週間はかかる見込みだという。
残り3試合となる中、カーが今季中に復帰する可能性は“非常に低い”とラポポートはつけ加えている。
現地16日(月)、リジーはカーが1試合の欠場のみで出場可能になる可能性があるとして、次の月曜日に予定されているグリーンベイ・パッカーズ戦の先発を発表するのを保留していると述べた。
リジーの選択肢はスペンサー・ラトラーとジェイク・ヘイナーの2人に絞られたようだ。ワシントン・コマンダースに僅差で敗れた日曜日のパフォーマンスを基にすると、選択肢は限られてくる。ヘイナーは先発を務めたものの、うまく攻撃を展開できず、前半終了時にオフェンスが獲得していたのはわずか38ネットヤードだった。一方、試合の後半から出場したラトラーはすぐにオフェンスを活性化させている。
セインツは後半4回のポゼッションですべて得点し、試合終了間際にはタッチダウンを決めている。その際に試合を決定づける2ポイントコンバージョンに失敗したことが、セインツが勝利をつかむことを妨げる唯一の要因となった。
『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、5勝9敗のセインツがプレーオフに進出できる可能性は1%未満(1万回のシミュレーションで3回)とのこと。
そうした状況を踏まえると、ラトラーにチャンスを与えて2025年に選択肢になり得るかを確認するのは理にかなっている。新人のラトラーは先発した3試合で不安定な成績を残し、カーが復帰する前に先発した最後の試合ではベンチに下げられた。しかし、残りの数試合で先発を任せることで、ラトラーがそこから学び、成長したかどうかが分かるかもしれない。
【RA】