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NFC北地区優勝と第1シードを争うバイキングスとライオンズの試合は歴史に残る一戦

2025年01月03日(金) 03:56


ミネソタ・バイキングスのサム・ダーノルドとデトロイト・ライオンズのジャレッド・ゴフ【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

現地5日(日)に控えるレギュラーシーズン最後のサンデーナイトフットボールはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区のタイトルとプレーオフのシード権がかかる重要な一戦となる。

事実、NFL史上最も重要なレギュラーシーズン戦と言えるかもしれない。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、その重要な試合で対決するミネソタ・バイキングス(14勝2敗)とデトロイト・ライオンズ(14勝2敗)の合計勝利数28は、2007年のニューイングランド・ペイトリオッツ(15勝0敗)とニューヨーク・ジャイアンツ(10勝5敗)、2005年のインディアナポリス・コルツ(13勝1敗)とシアトル・シーホークス(12勝2敗)の合計25勝を上回り、レギュラーシーズンにおける対戦チームの合計勝利数でNFL史上最多記録とのこと。

また、NFL史上272試合目にして2024年レギュラーシーズン最終戦となるバイキングス対ライオンズ戦は、14勝以上を挙げた2チームの対決としてはレギュラーシーズン史上初、プレーオフの対戦を含めても史上6試合目だという。直近でレギュラーシーズン14勝以上のチームが対決したのは第57回スーパーボウルのチーフス対イーグルス(ともに14勝3敗)戦だ。

歴史的に言えば非常に大きなことではあるが、ライオンズのヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルは、地区優勝とNFC第1シードがかかっているとはいえ、レギュラーシーズンの1試合にすぎないことを意識して自らに言い聞かせていると言う。

「まあ何というか、われわれ全員がワクワクしているのは確かだ。そう、ワクワクはしているが、プレーオフとは違う。そうだね、われわれにとっては次戦であって、そのことにワクワクしているものの、しっかり準備して仕事を果たさなければならないことは誰もが分かっている。今日から始まる。ウオークスルーに取り組み、自分たちのベストを尽くし、持てる力をすべて出しきり、選手たちを解き放って良いプレーを生ませ、そこで自分たちの立ち位置を確認する。そう、それが興奮する理由だ」

ライオンズにとってもバイキングスにとっても、この試合に勝ちたい理由はさまざまあり、それぞれに重要なものだ。地区タイトルを獲得したチームにとっては誇れる快挙となる。ただ、昨季にアウェー戦で悲痛なシーズン終了を経験したライオンズにとっては、何よりもプレーオフのシード権獲得が目的だろう。

つまり、目標はシンプルだ。バイキングスを打ち負かし、バイキングスにプレーオフ初戦をアウェーで戦わせ、自分たちはNFCのポストシーズンを通してホームフィールドアドバンテージを得ること。

プレーオフに焦点を当てるなら、ライオンズは最終戦を軽視すると思うかもしれない。しかし、キャンベルHCはその餌には食いつかない。

「まあ、どうかは分からないが、私としては致し方ないこと、そういう思いだ。なんというか、何と答えていいのか分からないのが正直なところ。大きいし、重大ではあるけれど、でもまあそういうものだということなんだろう」

確実なのはライオンズがプレーオフのことを第一に考えていること。それも当然と言えよう。ライオンズのシーズンは来週も続くことが保証されているものの、ポストシーズンをアウェーより快適な本拠地で戦える権利を得られるとあっては、レギュラーシーズン最終戦が意義深いものになる。

試合を前にして、すでに歴史に残るほど重要な一戦となっている。

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