最終戦を前にジェッツでの今後の不確実性を認めるQBアーロン・ロジャース
2025年01月04日(土) 06:02変化のオフシーズンに向かっているニューヨーク・ジェッツにとって再び忘れられないシーズンの締めくくりとなりそうだ。
その変化にはクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースの離脱が含まれる可能性がある。4度のMVPに輝いた経歴を持つロジャース自身はその可能性を把握しているといい、現地1日(水)に『ESPN』にこう明かしている。
「この状況の現実をただあきらめているだけ。ここはいろいろと変わっていくだろうと思うし、その変化の一部に自分がいるのであれば、ここで過ごした時間に感謝しかないことをみんなに知ってもらいたい」
ロジャースの今後は不透明だが、フットボール界での今後を考えていないのかもしれない。41歳になったロジャースが引退する可能性は十分に考えられ、本人もその現実から目をそらしていない。
つまり、次のサンデーゲームがロジャースのNFLにおける最終戦になる可能性があるということだ。
ロジャースは「本当に多くのことを与えてもらった。多くのお返しができたと思うし、感謝している。試合当日にそんなことは考えないけどね。とにかく楽しむだけ。今この瞬間にとどまろうとしているけれど、もちろん、長いキャリアを歩んできた。自分が携わってこられたこと、成し遂げてきたことを誇りに思うし、精神的にも肉体的にも休んで良い状態になることが楽しみでもある」と明かした。
ロジャースはこれまでオフシーズンによって与えられた時間を重視し、キャリアの重大な決断を下すにあたってオフシーズンという時間を十分に生かしてきた。ただ、今回、少なくともジェッツに関しては彼の手を離れた事案のようだ。
シンプルに言えば、ジェッツは2025年もロジャースを引き止めることを優先すべきだと、誰もが納得できるほどのプレーをしていないだけだ。ジェッツが本気で将来に向けて舵取りをしようとしているのであれば、ブリッジクオーターバックでない限り、41歳のロジャースをセンターに据えることはないだろう。
「自分のパフォーマンスにもチームとしてのパフォーマンスにもがっかりしているけれど、チャンスを与えてもらったことには感謝している」と話したロジャースは「もし自分が好調で戻ってこられて、彼らがまたそのチャンスに賭けてくれるというのなら、それは素晴らしいことではあるけれど、自分たちのこの状況を甘く見ているわけじゃない」と続けた。
ジェッツがいかなる決断を下そうとも、ロジャースはプロフットボールのキャリアを継続したいかどうかを決める必要がある。この6週間は比較的に成功しているとはいえ、過去2試合では大きく苦戦する姿も見られた。そういった失望のパフォーマンスで示したボディランゲージは今現在、彼自身が試合を楽しんでいないことを示唆してもいる。2024年シーズンのジェッツの不振を考えれば、それも理解できよう。
「休息が必要、精神的にね」と語るロジャース。
ロジャースが2025年にプレーするのかどうかは来週になっても分からないだろう。唯一、明確なのはロジャースのジェッツで過ごす2024年シーズンが今週末に終わりを迎えるということだけだ。
それが今の旅路の終わりなのか、いつものレギュラーシーズン閉幕なのかは、いずれ分かる。
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