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2025年ドラフト全体1位指名権はタイタンズの手に

2025年01月06日(月) 11:20


テネシー・タイタンズHCのブライアン・キャラハン【NFL】

テネシー・タイタンズが現地5日(日)にホームで行われたヒューストン・テキサンズ戦に敗れたことで2025年NFLドラフトの全体1位指名権を獲得した。

シーズン第18週を迎えるにあたり、それを手にする可能性が最も高いと見られていたのはニューイングランド・ペイトリオッツだった。しかし、ペイトリオッツがバッファロー・ビルズに勝利したことで、スケジュールの強度のタイブレーカーでクリーブランド・ブラウンズとニューヨーク・ジャイアンツを上回った3勝14敗のタイタンズが全体1位指名権を獲得。ブラウンズが全体2位、ジャイアンツが全体3位、ペイトリオッツが全体4位、ジャクソンビル・ジャガーズが全体5位の指名権を手にし、ロサンゼルス・チャージャーズに敗れたラスベガス・レイダースが全体6位指名権を確保した。

タイタンズは今回の試合でウィル・レビスとメイソン・ルドルフの両クオーターバック(QB)を起用したが、いずれもブライアン・キャラハンHC(ヘッドコーチ)のオフェンスを効果的にけん引する能力をまだ証明していない。

オフシーズンにタイタンズがQBポジションの強化に重点的に取り組んだとしても驚きではない。キャラハンHCは2020年にシンシナティ・ベンガルズのスタッフとして同様の状況に直面しており、その年にベンガルズはルイジアナ州立大学(LSU)出身のジョー・バロウを全体1位で指名した。

タイタンズはこのオフシーズンにそのような救世主を見つけたいと考えているだろう。タイタンズはオフシーズンに十分なサラリーキャップスペースを確保する見込みでもあり、『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』では、その額が6,000万ドル(約94億5,626万円)を超えると予想されている。

タイタンズがドラフト全体1位指名権を手にしたのは2016年が最後だ。タイタンズは最終的にロサンゼルス・ラムズと大規模なドラフト指名権の交換を実施し、その指名権をトレードした。ラムズがそれを用いてQBジャレッド・ゴフを指名した一方で、タイタンズはトレードで手に入れた指名権でランニングバック(RB)デリック・ヘンリーを獲得している。

フランチャイズをテネシーに移転して以来、タイタンズがドラフト全体1位で指名を行ったことは一度もない。ただし、その前身であるヒューストン・オイラーズは1973年にディフェンシブエンド(DE)ジョン・マトゥザック、1978年にRBアール・キャンベルを全体1位で指名している。タイタンズがこれまでに最も高い順位で指名したのは2015年ドラフトの全体2位であり、QBマーカス・マリオタを指名した。

【RA】