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「引退はしない」とTEアーツ、コマンダースでの来季復帰を希望

2025年01月28日(火) 14:41


ワシントン・コマンダースのザック・アーツ【Brooke Sutton via AP】

タイトエンド(TE)ザック・アーツの2024年シーズンは、フィラデルフィアのリンカーン・フィールドという馴染みある場所で終了した。

現地27日(月)、アーツは自身のキャリアがここで終わらないと明言している。

アーツは2025年シーズンもプレーする意向であり、ワシントン・コマンダースでそうすることを望んでいる。とは言え、プレーを望むアーツの意向ほど、未来のロースターははっきりしていない。

「未来がどうなるかは分からない」とアーツは現地27日(月)に話した。コマンダースがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦で敗れた翌日のことだ。

「俺は来年もフットボールをプレーしたい。俺が引退しないことを、ただ明確にしておきたかった」

34歳のアーツはまた、ワシントンでのシーズンによってフットボールへの愛が深まったとも話している。だからこそ、コマンダースのヘッドコーチ(HC)ダン・クインと攻撃コーディネーター(OC)クリフ・キングスベリーは、アーツに完璧にフィットしており、彼らにもアーツが完璧にフィットしていると言える。

アーツは13年目というラッキーイヤーに戻ってくることを、楽しみにしている。

「今年は本当に楽しかった」と言うアーツは、NFCタイトル戦でゲームベストのキャッチ11回と104レシービングヤードをマーク。

「回復して、若返ったように感じる。34歳のシーズンで、1番多く試合に出たと思う。今年はいいフットボールができた。だから、俺としては今後どうなるかを見ていくだけだ。彼らは俺がここでどう感じているか、知っているしね」

実際、アーツは2024年シーズンに初めて17試合に出場している。

アリゾナ・カーディナルス在籍時の2022年と2023年には、合わせて17試合にとどまっていた。

フィラデルフィア・イーグルスでキャリアをスタートさせてからの8シーズン以上で、プロボウルに3度選ばれているアーツは、トレードでカーディナルスに移った。カーディナルス時代に、当時のヘッドコーチだったキングスベリーと知り合っている。

1年契約を結んだアーツは、ワシントンでキングスベリーと再会。ダイナミックな新人クオーターバック(QB)のジェイデン・ダニエルズと共に、優秀で生産性のあるユニオンが出来上がった。

アーツはキャッチ66回、654ヤード、タッチダウン7回をマークしている。

もう一度プレーしない手はあるだろうか? それについては、コマンダースが何がしかを語るだろう。

「もちろん、双方向の問題だ。ドアを叩いてここにいたいって言うこともできるけど、俺がここにいることを彼らが望まないのなら、そこが問題点になる」とアーツは言う。

コマンダースは見事なシーズンを築き、12勝5敗を記録して2020年以来のプレーオフ進出を果たした。NFCタイトル戦に出場したのは1991年以来のことだ。

アーツはチームの立て直しに大きな役割を果たし、言葉を濁すことなく、プレー復帰と、それをコマンダースで果たしたいとの意思を語っている。

しかしながら、直近の未来に関しては、休養をとって回復に努めたいという。

「次の1カ月は俺にとって、一歩下がって体をあるべき状態に戻すための時間だ。少し休む。俺がフットボールをプレーしたいと言うときには、ただ8月にみんなの前に姿を見せて、フットボールの準備ができているって言うだけじゃない。俺にとっては本当に、1年を通してのことなんだ」とアーツは言う。

体力を回復した後は、つい先日終わったばかりのシーズンと同じようなシーズンが送れるというのが、アーツの楽観的な見方だ。もしかしたら、さらに印象的なシーズンになるかもしれない。

アーツは言う。

「この年になってもまだ、俺はもっと良くなれるって感じている」

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