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第59回スーパーボウルのオープニングナイトが開催される

2025年02月04日(火) 15:02


第59回スーパーボウルのオープニングナイト【AP Photo/Adam Hunger】

待望のスーパーボウルウイークがついにやってきた。その始まりを告げるのが、オープニングナイトだ。

フィラデルフィア・イーグルスとカンザスシティ・チーフスの選手とコーチたちが、ニューオーリンズにあるシーザーズ・スーパードームに集い、第59回スーパーボウルに先立つ、最も大きなイベントの1つに参加した。

まずはイーグルスが入場し、マーチングバンドに迎えられている。続いて、チーフスも大観衆に迎えられた。

NFC王者の入場

「NFCチャンピオンが登壇!」

「NFC王者が第59スーパーボウル・オープニングナイトにやってきた」

2年連続制覇のディフェンディングチャンピオンが登場

「2年連続スーパーボウルチャンピオン」

「戻ってきたぜ!」

会場を舞うWのクッキー
イーグルスの選手たちは、試合前の食事から、お気に入りのシリアルまで、さまざまな食に関する質問を受けた。

ワイドレシーバー(WR)A.J.ブラウンは、それらの質問に答えることなく、おやつをもらっている。

報道陣の中に立っていたクリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンが、ブラウンの血糖値を保つべく、Wの形をしたクッキーをブラウンへ放ったのだ。

NFCチャンピオンシップゲームでキャッチ6回、96ヤードをマークしたブラウンは、難なくそれをキャッチすると、カメラの前でかじるふりをしてみせた。

このクッキーは数年前にウィンストンがインターネット上に公開して話題になった“Eating Ws”(Winstonの頭文字と、その中に含まれるWins[勝利]にちなんで、W型のクッキーを食べる動画)からくるものだ。日曜日にイーグルスに勝ってほしいとの気持ちを込めたものでもある。

「Wのクッキーを本当にA.J.ブラウンにあげたジェイミス」

ウィンストンはその後、取材を受けているイーグルスの各選手に向かってこのクッキーを投げ歩いた。

ところが、QBジェイレン・ハーツはクッキーのキャッチに失敗してしまった。攻撃コーディネーター(OC)ケレン・ムーアは、この点をおさえておくべきかもしれない。もし、フィリースペシャル第2弾をやろうと考えているのなら。

セイクワンのスーパーボウルバースデー
イーグルスのランニングバック(RB)セイクワン・バークリーにとっては、初めてのスーパーボウルというだけではない。

新たな2,000ヤードラッシャーに加わったばかりのバークリーは、チーフスと対戦するその日に28歳になる。プレゼントとしてはもちろん唯一無二の指輪を望んでいるバークリーだが、いつも以上のモチベーションは必要ないという。

「スーパーボウルが俺の誕生日なんて、ほんとに最高。でも、自分の誕生日だろうが、その前日だろうが翌日だろうが、その日にスーパーボウルで勝つってことを考えてはいない。俺はただ、スーパーボウルで勝つことそのものもが最高だと思うし、勝てばフットボール界の特別なメンバーの仲間入り。それが子どものころからの願いなんだ」

「だから、俺の誕生日でもそうじゃなくても、勝てるってことがすべて。それだけがすべてだ」

ただ、バークリーの誕生日ケーキに赤が使われることはないだろう。

好きな色を聞かれて赤と答えたバークリーだが、対戦相手のことを思い浮かべ、すぐに「今言うべき色じゃないな」と続けた。

QBの新たなライバル関係
スーパーボウルの大舞台で相まみえるのは過去3年で2度目の、ジェイレン・ハーツとパトリック・マホームズ。インターセプトという観点からすると、2人は非の打ちどころのないプレーオフを経てここに立っている。

2人は合わせて11回のタッチダウンを、インターセプトなしで記録。ヘビー級のクオーターバックたちがリマッチに挑む。

その前にまず、2人はステージに上がり、あいさつを交わすと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のスコット・ハンソンによるいくつかの質問に回答した。

ハーツは最初からイーグルスがこの舞台にたどりつけると信じていたと振り返っている。

「毎年そういう考え方だと思う。始まったときからね。このチャンスをつかむために、がんばっている。それが報われて、今俺たちが向き合っているものがある」

一方のマホームズは、両チームへの、そして自分と同じシグナルコーラーへの敬意に触れた。

「彼が最大の舞台でやっているのを見てきた。そこに立って、彼のチームのために全力を尽くす人だ。俺たちのフットボールチームのどちらも、素晴らしい文化を持っていると思う。どちらも最高のチームで、素晴らしい選手たちがいて、みんなが勝利を求めている」

ポップスターのポップターツ

普段は楽曲をつくることで知られているテイラー・スウィフトだが、ボーイフレンドのチーフスタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーからは、他のものをつくることで称賛されている。

グラミー賞を14回受けているスウィフトは、キッチンでも傑作を生みだしているようだ。彼女の得意料理は、甘党な未来の殿堂入り選手を満たしている。

「彼女はすごく料理がうまい。俺は朝食をしっかり食べる人間なんだけど、彼女のポップターツは信じられないくらいうまい。手作りのポップターツだよ。あり得ないくらい最高なんだ」

前回の開催には少し遅すぎたが、カレッジフットボールのポップターツボウルは、来年のタイアップを願っているかもしれない。

マホームズ、マーベリックスの衝撃のトレードに感情を抑えてコメント
ダラス・マーベリックスがルカ・ドンチッチをトレードに出したという衝撃のニュースが、現地3日(月)にNFL界にも届いた。マーベリックスの大ファンの1人が、これに対して自分の見解を述べている。

誰も予測していなかった衝撃のトレードに対して世間に巻き起こった感情的なリアクションとは対照的に、チーフスQBマホームズはドンチッチと、これまでとは変わったマーベリックスのロースターへの愛情を示した。たとえ、このトレードが今も心に痛みを残していたとしても。

「ダラスファンの1人として悲しいけれど、彼がここを出てロサンゼルスに入り、チャンピオンシップで優勝するという彼の夢に挑戦できるのはうれしい。彼は本当にたくさんのことをしてくれた。このバスケットボールチームだけではなく、ダラスの街のためにね。だから、俺はこれからもそのことにずっと感謝している。でも、これからのマーベリックスと、彼らが加える選手たちのことにもワクワクしているんだ」

このトレードで眠れない夜を過ごすことになるかもしれないマホームズの元に、マホームズの姿がプリントされた、サイン用の枕が差し出された。どちらの面にサインしようかと枕をひっくり返したマホームズは、裏側にプリントされた“おやじ体型”の頃のぽっちゃりとした自分の姿を発見している。

「どっちの面で寝るの? それが知りたいんだけど」と問いかけつつ、マホームズは枕にサインをして返した。

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