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2024年AP通信オフェンス部門年間最優秀選手賞に選ばれたイーグルスRBセイクワン・バークリー

2025年02月07日(金) 12:59


フィラデルフィア・イーグルスのセイクワン・バークリー【AP Photo/David J. Phillip】

2,000ヤードシーズンを送ったフィラデルフィア・イーグルスのセイクワン・バークリーに、2024年AP通信NFLオフェンス部門年間最優秀選手賞が贈られた。現地6日(木)、ニューオーリンズのセンガーシアターで『NFL Honors(NFLオナーズ)』が行われている。

イーグルスでの初年度にうまく順応したバークリーは、投票で2位以下に大きな差をつけ、1位票が35票、ポイントで406ポイントを獲得している。2位はボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソン(183ポイント)、3位はシンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイス(171ポイント)であり、ボルティモア・レイブンズのRBデリック・ヘンリー(92ポイント)とベンガルズQBジョー・バロウ(78ポイント)がそれに続いた。

2,005ラッシングヤードを記録したバークリーは、単一シーズンに2,000ラッシングヤード越えを達成したNFL史上9人目の選手となった。殿堂入り選手のエリック・ディッカーソンのシーズン記録(1984年、2,105ヤード)を破るまであと101ヤードだったにもかかわらず、バークリーはシーズン第18週の試合に欠場している。

バークリーはヤード、キャリー(345回)、試合平均ヤード(125.3ヤード)でランニングバックのトップに立った。1ヤードラインの内側でタックルされるという奇妙な傾向がなければ、今季のタックルは13回(8位)を越えるものになっていたはずだ。

レギュラーシーズンの16試合で、バークリーが100ラッシングヤードを下回ったのは5回のみ。一方で、150ラッシングヤードを越えた試合も5試合だった。今季はシーズン第6週のクリーブランド・ブラウンズ戦でのみ50ヤードを下回り、47ヤードで終わっている。

278レシービングヤードを加え、バークリーは2,283スクリメージヤードでシーズンを締めくくった。これはリーグトップの記録だった(2位はデリック・ヘンリーの2,114ヤード)。2024年のイーグルスのスクリメージヤードの34.8%をバークリーが稼いでおり、この割合は他のどのチームよりも高い。30%を超えた選手はバークリーのみだった。

素早いジャブから強烈なフィニッシュを決めるボクサーのように、バークリーは3ヤードから5ヤードのゲインで守備陣を揺るがしたのちに、フィールドを駆けあがってきた。20ヤード以上のランは17回を数え、40ヤード越え7回はリーグ最多。ランによるファーストダウン獲得82回はランニングバックの中で3位であり、アテンプト平均5.8ヤードはヘンリーの5.9ヤードに次ぐ2位だった。

イーグルスのオフェンシブラインの後ろに控えるそのスピードと回避能力は、相手にとって致命的とも言える。バークリーは今季に、接触前に829ヤードを獲得しており、これは次に続くランニングバック(ジャーマイア・ギブス、615ヤード)より200ヤード以上も多い。

2,000ヤード越えのシーズンが、木曜日に1つのトロフィーをバークリーにもたらした。第59回スーパーボウルでカンザスシティ・チーフスと対戦する日曜日にもっと大きな褒章が得られることを、バークリーは望んでいるだろう。

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