2024年ウォルター・ペイトンNFLマン・オブ・ザ・イヤーはジャガーズDLアームステッド
2025年02月07日(金) 17:06![](https://nfljapan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2025/02/07132316/AP25038144984742.jpg)
9シーズンをサンフランシスコ・49ersで送った後、ベテランディフェンシブラインマン(DL)であるアリク・アームステッドは自らの慈善事業と共にデュバルにやってきた。
ジャクソンビル・ジャガーズに加わり、すぐにコミュニティを助ける人間として地域になじんだアームステッドは、社会経済的な状況を問わず、すべての学生に成功するための機会が与えられるという確固たる目標を、今も持ち続けている。
現地6日(木)夜にニューオーリンズのセンガー・シアターで行われた『NFL Honors(NFLオナーズ)』にて、アームステッドがその慈善心と献身によって2024年ウォルター・ペイトンNFLマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。
アームステッドは受賞スピーチで「今夜、俺が名誉に思っているのは確かだけど、今夜は俺の時間だとか、俺の組織の時間だとかは思っていない」と話し、こう続けた。
「今夜は今、この部屋にいる人たち、そして、家で見ているすべての人たちの時間だ。俺たちは常に自分たちを分断させようとする世界に生きている。政治的なものであれ、経済的、人種的、性的指向であれ、俺たちは常に分断されようとしている。でも、俺は思いやりの心を信じている。俺たちには違うところよりも似ているところが多いはずなんだ。俺たち全員に、この社会で自分たちが見たいと思っている変化になる力があると、信じている。何かをしようとしたときに、大きすぎることなんてないし、小さすぎることもない。ただ、俺はあなたがたに、誰かの人生に恵みをもたらし、そのことが自分の人生をどう変えるかを見てもらいたい。これまでとは違ったものさしで、成功を定義しよう。何を得たかじゃなくて、どれくらい多くの人たちにポジティブな影響を与えたかだ」
ジャガーズの選手でウォルター・ペイトン・マン・オブ・ザ・イヤーを受賞したのは、アームステッドで2人目だ。かつてジャガーズの傑出した選手だったカライス・キャンベルが、2019年にこの賞を受けている。
キャンベルと同じように、アームステッドも多才で体格に恵まれたディフェンシブラインマンであり、フィールドで猛威をふるう一方、その外では社会への還元に情熱を注いできた。
アームステッドは5年連続でこの賞にノミネートされている。4回は49ersのメンバーとして、1回はジャガーズに移籍して初のシーズンを送る選手としてだった。
アームステッドとのその妻であるメリンダさんは、2019年にアームステッド・アカデミック・プロジェクト(AAP)を立ち上げた。このプロジェクトは、あらゆる社会経済的バックグラウンドを持つ学生たちに“彼らが目標に向かって進むために必要としているリソースへの直接的なアクセス”を可能にするもので、“アームステッド・アカデミック・プロジェクトは青少年の可能性を引き出し、彼らの目標を達成するために、ポジティブな環境、ツール、アカデミックな支援を提供する”としている。
アームステッドがジャガーズと契約したのを受け、AAPの活動範囲はサクラメント、ベイエリア、ジャクソンビルに広がった。
AAPに加え、アームステッドはジャクソンビルに来た後に『EverBank(エバーバンク)』の“タッチダウンズ・フォー・トゥモロー”プログラムにも参加。このプログラムは金銭的なリテラシーにもフォーカスを置いている。教育の分野で責任を担いながら、アームステッドは週末や祝日に食料を必要としている子どもを支援する非営利団体『Blessing in a Backpack(ブレッシング・イン・ア・バックパック)』でも活動している。
【A】