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ジャガーズWRリース・ザミットがNFLを離れてラグビーに復帰すると発表

2025年08月01日(金) 12:54

ジャクソンビル・ジャガーズのルイス・リース・ザミット【AP Photo/John Raoux】

ルイス・リース・ザミットのアメリカンフットボールへの挑戦は終わった。

現地7月31日(木)、ジャクソンビル・ジャガーズのワイドレシーバー(WR)リース・ザミットがNFLを離れ、以前プレーしていたラグビーに復帰すると発表した。

リース・ザミットは『Instagram(インスタグラム)』に次のように投稿している。

「エキサイティングな発表がある! NFLを離れ、ラグビーに戻ることを決めた! 素晴らしい経験だったけど、帰る時が来た。来シーズンに向けて万全の準備を整えるために、今がこの決断を下す最適なタイミングだと判断した」

「今考えていることは1つだけ。それはラグビーに復帰し、自分が得意なことをすることだ。どれほどワクワクしているか言葉では表せない!」

「続報はまもなくお伝えするが、とりあえずはラグビーファンの皆さん、またすぐに会おう」

タイミングは別として、リース・ザミットの決断は驚くべきものではない。カンザスシティ・チーフスでNFLキャリアを開始したリース・ザミットは、レギュラーシーズンの試合には一度も出場しないまま、わずか1年あまりでやめることになった。6月にはラグビー復帰の可能性を示唆していたが、「あと1年から2年は挑戦する」と語っていた。しかし、その1カ月後にラグビーの世界に戻ることを決断している。

英国で生まれた24歳のリース・ザミットは、ウェールズ代表として2021年のシックス・ネイションズで優勝した経歴を持ち、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズでもプレーしていた。その後、NFLのインターナショナル・プレーヤー・パスウェイ(IPP)プログラムの一環として、2024年春にチーフスと契約。当時はラグビー選手としてやり遂げたいことはすべて達成したと語っていた。

オフェンスの名将アンディ・リードHC(ヘッドコーチ)が率いるチーフスは、リース・ザミットがランニングバック(RB)やワイドレシーバー、スペシャルチームのメンバーとして活躍する上で最適な環境に思えた。しかし、チーフスではうまくいかず、昨季のプレシーズンゲームでは3試合に出場したものの、ターゲット3回、キャッチ1回という数字にとどまった。チーフスからカットされた後はジャガーズの練習生として契約し、今年はインターナショナル・パスウェイのメンバーとしてロースター免除とされている。

海外でNFLに挑戦したリース・ザミットは、再び大西洋を渡って母国に戻る可能性が高いが、ラグビーキャリアの今後については発表を待つことになる。木曜日はNFLの舞台でポジションを勝ち取ろうと奮闘した日々に一区切りをつける日となった。

【RA】