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ジェッツとQBロジャースが2シーズンを経て決別か

2025年02月10日(月) 08:42


ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャース【AP Photo/Seth Wenig】

アーロン・ロジャースのニューヨークでの時間が終わりに近づいている。

現地9日(日)、ニューヨーク・ジェッツとロジャースが異なる方向に向かっており、結果として決裂すると見られていると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが第59回スーパーボウルを前にして報じた。

ラポポートによると、2025年に3,830万ドル(約57億9,778万円)という受け入れ難いキャップナンバーを数えるワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスも移籍する可能性が高いという。

ロジャースの将来は数カ月にわたって不透明な状態が続いている。ロジャースは多くの取材に応じて自身が進む可能性のある方向について率直に考えを述べており、その中でジェッツが受け入れるならチームに残りたいという意向も示していた。

結局、ジェッツは41歳のロジャースを確保することに興味がなくなったようだ。

スーパーボウル出場を目指すジェッツに欠けていた必要なピースとして、ロジャースは2023年に大きな注目を集めながらチームに加わったが、加入初年度はアキレス腱(けん)の断裂によってわずか4プレーで終わりを迎えている。

ロジャースは2024年での復帰を目指して熱心に取り組んでいたが、ジェッツはシーズン開幕から2勝3敗と低迷し、ヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーが解任されることになった。サラーの退任後も厳しい状況は続き、ロジャースの旧友であるアダムスがチームに加入した後も事態が好転することはなかった。

ロジャースがオープンマーケットでどう評価されるかは分からない。QBポジションを補強したいと考えているチームはいくつかあるものの、41歳のロジャースは現時点で経験豊富な橋渡し役のクオーターバックに過ぎないと言えるだろう。

ロジャースの契約はジェッツだけではなく、ロジャースの獲得に興味を示すチームにとっても障害となり得る。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、6月1日(日)以前にトレードまたはリリースを行なった場合、ジェッツには4,900万ドル(約74億1,752万円)のデッドキャップが発生するとのこと。一方、6月1日以降のトレードまたはリリースに指定すれば、キャップスペースで950万ドル(約14億3,809万円)の節約が可能だ。

ラポポートによれば、アダムスは新契約に合意してジェッツに残る可能性があるものの、ロジャースがチームを離れれば、アダムスも同じように移籍を決断し、ウエストコーストで新たなチームを探すと見られているという。

ロジャースとジェッツにはまだ多くの課題が残っているが、日曜日の報道により、ロジャースのニューヨークでの時間が間もなく終わることはほぼ確実となった。

【RA】