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QBリチャードソンは先発の座をかけて争う必要があるとコルツGMバラード

2025年02月26日(水) 14:13


インディアナポリス・コルツのアンソニー・リチャードソン【AP Photo/Vera Nieuwenhuis】

現地25日(火)、インディアナポリス・コルツは2025年シーズンにクオーターバック(QB)ポジションで先発争いをさせるつもりだとジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードがNFLスカウティングコンバインの場で明かした。

2023年ドラフト1巡目指名を受けたQBアンソニー・リチャードソンは2025年に先発の座をかけて争う必要があり、コルツが今オフシーズンに獲得するクオーターバックと競い合うことになるとバラードGMは述べている。

「それはチームにとって良いことだと思うし、アンソニーにとっても良いことだと思う」とバラードGMは報道陣に語った。

バラードGMはリチャードソンにとって適切な競争相手を見つけるためにあらゆる手段――フリーエージェント(FA)、トレード、ドラフト――を検討すると述べている。コルツと2025年も契約している他のクオーターバックは、昨シーズンのほとんどを練習生として過ごしていたジェイソン・ビーンだけだ。

「真の競争を生み出すには、適切な選手でなければならない。だが、私たちは真の競争を生み出したいのだ」とバラードGMは強調している。

バラードGMが火曜日に発言した後、コルツのヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンは「競争はすべての選手にとって素晴らしい」と語り、22歳のリチャードソンには“一貫性”を求めていると述べた。

リチャードソンにとって運命を左右する年になるのかと質問されたスタイケンHCは「NFLでは毎年がそんな感じだ」と返答。

「試合に出てプレーしなければならない。プレッシャーは毎年かかるし、毎週試合に出て最高のパフォーマンスを発揮する必要がある」

リチャードソンはNFLでの2シーズン目を不本意な形で終えており、そのパス成功率(47.7%)は2024年シーズンだけではなく、過去数シーズンの記録としても先発クオーターバックの中で最低の数字となった。2023年のルーキーシーズンに4試合しか出場できなかったリチャードソンは、2024年シーズン序盤にも股関節を負傷し、ベテランQBジョー・フラッコに先発の座を奪われた時期もあった。

バラードGMはフロリダでトレーニングに励んでいるリチャードソンと連絡を取り合っていると明言。現在のリチャードソンは健康な状態と見なされており、バラードGMは“素晴らしい”と評価しているリチャードソンのトレーナーから定期的に報告を受けている。

バラードGMは2年前にリチャードソンをドラフト全体4位で指名した際に、成長痛が伴うことは分かっていると述べていた。しかし、2年にわたる厳しいシーズンを経て、クオーターバックの明確化と改善はより急務となっている。

「時間がかかることは承知の上でアンソニーを高順位で指名した」と振り返ったバラードGMはこう続けた。

「途中で何度かつまずくことは分かっていた。誰もがすぐに完成形を求めるものだ。私もそうだし、あなたもファンも、誰もがそうだ」

「彼が若手として進歩を続ける中で競争相手を加えれば、全員のレベルアップにつながると思う」

【RA】