ドラフト全体1位指名権を持つタイタンズGMボルゴンジ、トレードも視野にQBを確立させる意向
2025年02月26日(水) 15:35
2025年のNFLドラフトで全体1位指名権を持つテネシー・タイタンズは、トレード交渉に前向きな姿勢を示している。
現地25日(火)、タイタンズの新ジェネラルマネジャー(GM)マイク・ボルゴンジは、NFLスカウティングコンバインの会場でトレードの打診に応じる意思を示した。ただし、まだプロセスの初期段階にあることも強調している。
「全体1位指名権を持てば、自然と話題に上るものだ」とボルゴンジはトレードについて語った。
「すでに何件か問い合わせを受けている。詳細は控えるが、確かに連絡は来ている」
タイタンズは、フランチャイズクオーターバック(QB)の候補が少ないとされる今年のドラフトで全体1位指名権を持つという、難しい判断を迫られる立場にある。チームとして司令塔を必要としているものの、よりQBを切望するチームとのトレードで指名順位を下げる選択肢も考えられる状況だ。
「最終的には、タイタンズにとって最善の決断を下さなければならない」とボルゴンジはコメント。
「もし今、クオーターバックを指名することが最も重要だと判断すれば、そうする。ただし、まだプロセスの途中だ。コンバインはその一部に過ぎない」
ボルゴンジは、ドラフトで“逸材”がいれば見逃すつもりはないと述べている。今年のドラフトにもそうした選手が数人いるとしながらも、具体的な名前は挙げなかった。
「ドラフトのトップ指名権を持つと、常に逸材と見なされる候補が数人いるものだ。今年も同じように感じている」とボルゴンジは述べた。
ボルゴンジは、仮にトレードを行う場合でも、指名順位を下げすぎてトップクラスの才能を逃すようなことは避けたいと考えている。
長年カンザスシティ・チーフスでキャリアを積んできたボルゴンジは、QBポジションの確立がチームにとって不可欠であることを熟知している。現在のタイタンズのロースターにはウィル・レビスしかおらず、ボルゴンジはフリーエージェンシー(FA)でQBを獲得し、ドラフトでも指名する可能性があると示唆した。
「QBは正しく選ばなければならない。このポジションをしっかり固める必要がある」とボルゴンジは言う。
「今のロースターにはウィルがいるが、新たに獲得する選手と競争することになる。QBはひとりしかいないため、補強は必須だ。ウィルもその中で競争していく」
3勝14敗に終わったタイタンズは、ロースターの至るところに大きな課題を抱えている。その状況を踏まえれば、トレードダウンして指名権を増やすのは理にかなっている。ボルゴンジは、QBの確保とロースター全体の補強を両立させなければならない。
初めてGM職に就くボルゴンジは、ドラフトに先駆けてフリーエージェンシーで可能な限り補強を進める考えだ。
「ドラフト前にできるだけ多くの穴を埋めたい」とボルゴンジは話している。
「現時点で、フリーエージェンシーのリストとドラフトのリストを見比べ、どこに層の厚みがあり、必要な選手を獲得できるかを確認している。フリーエージェンシーで可能な限り補強を進めることが重要だ。ロースターにはまだやるべきことがある」
その第一歩となるのが、QBポジションの確立だ。
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