NFLが2025年レギュラーシーズンにポストシーズンのOTルールを導入することを検討
2025年02月27日(木) 08:55
現地26日(水)、NFLが今オフシーズンにオーバータイムに関するルールを見直し、ポストシーズンのオーバータイムルールをレギュラーシーズンの試合に導入する可能性があると発表した。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが報じたところによると、インディアナポリスで行われているNFLスカウティングコンバインのメディア向けフットボール運営セッションにおいて、リーグは延長戦で最初にキックオフを受けるチームの勝利数が増加していることを指摘したという。
フットボール運営部門執行副社長のトロイ・ビンセントは水曜日に、競技委員会がオーバータイムのルールを見直す必要があることに同意していると述べた。2011年以前のサドンデス方式の時代と比べ、最初にボールを受け取ることの優位性は増しており、延長戦で最初にボールを受けたチームの勝率は2001年から2011年の55.4%から、2017年から2024年では56.8%に上昇している。
「オーバータイムのルールを見直すべき時が来た」とビンセントは語った。
現在のレギュラーシーズンのルールでは、ボールを受けたチームが最初のポゼッションでタッチダウンを決めた場合、もう一方のチームには攻撃権が与えられない。一方、ポストシーズンのオーバータイムでは両チームに必ず攻撃権が与えられる。
カンザスシティ・チーフスは2021年シーズンにおけるディビジョナルラウンドのオーバータイムでバッファロー・ビルズに劇的な勝利を収めた。この試合でビルズがボールを持つ機会を得られなかったことで、ルールに対する議論が巻き起こり、NFLは2022年シーズン開幕前にポストシーズンにおけるオーバータイムのルールを変更した。
リーグが2025年シーズンに向けてリプレーアシストの拡大を検討している中、ビンセントは報道陣に対し、リプレーアシストはフィールドでコールされた反則にのみ適用されるとコメント。ビンセントはリーグ事務局がプレーにフラッグを投げるというアイデアを“最初から成功の見込みがないもの”と表現した。
「NFLは2025年にいくつかの反則に対するリプレーアシストの拡大を検討しているが、それはフィールドでコールされた反則に限られる。NFL幹部のトロイ・ビンセントは今日、ニューヨークからフラッグを出すことは“最初から成功の見込みがないもの”であり、これが実現することはないと述べた」
The NFL is considering expanded replay assist for several fouls in 2025 — but only if they’re called on the field. NFL executive Troy Vincent said today that putting down flags from New York is a “nonstarter,” meaning this still wouldn’t be called.
— Tom Pelissero (@TomPelissero) February 26, 2025
ビンセントは昨年12月に実施されたリーグミーティングで、来季はフェイスマスクのペナルティがリプレーの対象となる可能性があると述べていた。
さらに、リーグは水曜日に、2025年のレギュラーシーズンゲームでは、ライン・トゥ・ゲインを測定するためのホークアイ技術が、チェーンに代わる主要な測定システムとして導入される予定だと発表。チェーンを扱うスタッフはバックアップとしてサイドラインに残ることになるだろうとガラフォロは指摘している。
ルールの変更はフロリダ州パームビーチで3月30日(日)から4月2日(水)にかけて行われる年次リーグミーティングで投票により決定される。
【RA】