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QBカーの復帰に期待するセインツGMルーミス、「共に勝てる選手を手にしたと感じている」

2025年02月27日(木) 09:49


ニューオーリンズ・セインツのジェネラルマネジャー(GM)ミッキー・ルーミス(左)、オーナーのゲイル・ベンソン(中央)、ヘッドコーチ(HC)ケレン・ムーア(右)【AP Photo/Matthew Hinton】

デレック・カーのニューオーリンズ・セインツでのキャリアがわずか2シーズンで終わるという憶測が数週間にわたって飛び交っていたが、ベテランクオーターバック(QB)は2025年にチームに戻るようだ。

現地26日(水)、セインツのジェネラルマネジャー(GM)ミッキー・ルーミスはNFLスカウティングコンバインの場で報道陣に対し、チームはカーの復帰に“興奮している”とコメント。

『ESPN』のキャサリン・テレルによると、ルーミスGMは「共に勝てる選手を手にしたと感じている」と語ったという。

カーが今オフシーズンにチームを離れると予想されていた理由は、契約の重さにあった。セインツは2025年のキャップを約6,000万ドル(約89億3,778万円)超えると予想されており、3月12日(水)に新リーグイヤーが始まるまでにその金額を削減する必要があるため、2025年にキャップナンバーが5,140万ドル(約76億5,670万円)となるカーの契約は、その問題を軽減する助けになると考えられていた。

セインツと4年1億5,000万ドル(約223億4,445万円)の契約を結んだカーは、2024年シーズン終了後にセインツのキャップ問題を緩和するために「減給を受け入れるつもりはない」と述べていたが、契約の再構築は関係者全員に恩恵をもたらす可能性がある。

セインツでの長年にわたるキャリアを通してサラリーキャップの調整に長けていることで知られるルーミスGMは、それは乗り越えられない障害ではないと水曜日に語った。

ルーミスGMはキャップの柔軟性について「ああ、厳しいよ。それは周知の事実だし、彼の数字は大きいから、うまく調整できたらいいなと思っている」と話している。

ケレン・ムーアは初めてヘッドコーチ(HC)を務めるシーズンにカーがチームを率いることに満足しているようだ。これまでフィラデルフィア・イーグルスの攻撃コーディネーター(OC)を務めていたムーアは、就任記者会見でカーのことを高く評価し、もうすぐ34歳になるカーをロースターに迎えられることを“幸運だ”と感じていると語った。

ムーアHCは2月13日に「デレックはこのリーグでとてつもなく素晴らしいクオーターバックだ。彼や、彼がこれまでにたどってきた道筋を、とても尊敬している。彼はこのリーグの先発だ。このリーグでも最高の選手だ」と話していた。

セインツは複数の負傷者による影響を受け、不本意なシーズンを終えたばかりだ。カーは10試合に先発出場して2,145ヤード、タッチダウン15回、インターセプト5回を記録したが、シーズン第14週に非投球側の手を骨折し、その後の試合をすべて欠場。セインツはジェイク・ヘイナーと新人のスペンサー・ラトラーが交代で先発を務める中で苦境に立たされた。2024年シーズンを5勝12敗で終えたセインツが勝利を収めたのはカーが先発した試合だけだった。

ルーミスGMが今後数週間で対処しなければならないのは、カーの契約の再構築だけではない。2025年に向けて高額な契約を結んでいるベテラン選手の中には、ランニングバック(RB)アルビン・カマーラやタイトエンド(TE)テイサム・ヒル、ライトタックル(RT)ライアン・ラムチェック、ディフェンシブエンド(DE)キャメロン・ジョーダン、セーフティ(S)タイラン・マシューも含まれている。

カーの去就がほぼ決まったことで、ルーミスGMとセインツは実績のあるQBを軸に戦略を立て、チーム作りを進めていくことができるだろう。

【RA】