CBアレクサンダーにトレードの可能性、パッカーズは交渉に前向き
2025年02月27日(木) 10:35
実績のあるグリーンベイ・パッカーズのベテランコーナーバック(CB)が獲得可能になっている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地26日(水)に情報筋の話をもとに伝えたところによると、グリーンベイ・パッカーズはCBジャイア・アレクサンダーのトレードに関する話し合いを行っており、スターコーナーバックを適切な条件で手放すことに前向きだという。
プロボウルに2回選出された経歴を持つアレクサンダーは、現在のトレード市場で獲得可能なコーナーバックの中で最も実績のある選手だとラポポートはつけ加えた。アレクサンダーの契約はあと2年残っており、その期間に3,700万ドル(約55億2,120万円)を受け取ることになっている。
パッカーズのジェネラルマネジャー(GM)ブライアン・グーテクンストがシーズン終了時の記者会見でアレクサンダーに関する明言を避けたため、彼のチームでの将来は疑問視されるようになった。
グーテクンストGMは1月16日に、アレクサンダーは2025年もチームにとどまるのかと質問された際に「どうなるか分からない。その点については調整中だ。彼がチームに残る可能性は確実にある。だが、検討しながら進めていく」と答えていた。
パッカーズは2024年に新守備コーディネーター(DC)ジェフ・ハフリーの下で成長を遂げたものの、アレクサンダーはチームがプレーオフ進出を果たしたシーズンの大半を欠場。シーズン終盤に復帰することが期待されていたが、PCL(後十字靭帯/こうじゅうじじんたい)を断裂したことで膝の手術が必要になり、シーズン第11週以降はベンチで過ごしていた。アレクサンダーは2024年シーズンの限られた出場機会の中で2回のインターセプト――そのうち1回はピックシックス――と7回のパスブレークアップ、1回のフォースドファンブルを記録している。
アレクサンダーが7試合の出場にとどまったのは2シーズン連続のことだった。2023年シーズンはさまざまなケガで複数の試合を欠場しただけではなく、カロライナ・パンサーズ戦における試合前のコイントスで不適切な行動をしたとして1試合の出場停止処分を受けている。その一方で、アレクサンダーはパッカーズが大金星を挙げたワイルドカードラウンドのダラス・カウボーイズ戦でインターセプトを決めるなど、良い形でシーズンを終えた。
全体として、アレクサンダーは過去4シーズンの半分(68試合中34試合)を欠場しており、パッカーズはアレクサンダーを手放す方向で動いているようだ。
28歳のアレクサンダーはロックダウンカバレッジを必要としているチームで活躍できる可能性を秘めている。才能を最大限に発揮した最後のシーズンとなった2022年シーズンに、アレクサンダーは16試合に出場してインターセプト5回、パスブレークアップ14回を記録し、2度目のプロボウル選出を果たした。
【RA】