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チャンピオンシップを目指すビルズ加入のDEジョーイ・ボサ、「年齢を重ね、今が勝つ時」

2025年03月17日(月) 12:19


ジョーイ・ボサ【AP Photo/Ashley Landis】

今シーズン中に30歳を迎えるディフェンシブエンド(DE)ジョーイ・ボサは、キャリアの終盤が近づいていることを実感しており、今こそ頂点に到達するための最後のチャンスだと考えている。

先週にバッファロー・ビルズと1年総額1,260万ドル(約18億7,374万円)の契約を結んだボサが、移籍の決断について語った。プロボウル選出経験を持つボサは、フットボール選手としての寿命を意識し、新たな環境で歴史に名を刻む機会を求めてビルズへの加入を決めたと言う。

「新しいことを試したかったんだ。ロサンゼルス・チャージャーズで過ごした9年間には感謝しているし、これまでのキャリアにも満足している。でも、そろそろ違う経験をする時が来たと思った」とボサは述べている。

「年齢を重ね、今が勝つ時だと思っている。このチームにはその準備が整っていると感じるし、勝者の文化を持つチームに加われることができてワクワクしている」

2016年に守備部門年間最優秀新人賞を獲得して以来、ボサはチャージャーズの中心選手として活躍してきた。しかし、プレーオフ出場はわずか3回で、勝利を挙げたのは1試合のみ。一方、新天地となるビルズは同期間に7度プレーオフに進出し、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームにも2度駒を進めている。

最近の成功にもかかわらず、ビルズにとってスーパーボウル出場と優勝という究極の目標は依然として届かぬままだ。ボサはこの状況について、「とっくに実現していてもおかしくない」と語っている。

過去に何度もあと一歩のところまで迫りながら、ロンバルディトロフィーを手にできなかったビルズに優勝をもたらすことが、決して簡単な使命ではないことをボサは十分に理解している。そのことについて、ボサはすでに新たなチームメイトであるクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンと話し合ったことを明かした。

「ジョシュから、もし俺たちが目標を達成すれば、この街で永遠の存在になれる、というメッセージをもらった」とボサは話している。

「それがすべてだ。目指すのはチャンピオンシップ。誰もがこのチームにいる理由は、それしかない」

チームの優勝が最優先である一方、ボサにとって今シーズンは個人的にも重要な意味を持つ。再び健康を取り戻し、安定したパフォーマンスを発揮できることを証明したいと考えているのだ。

ボサはチャージャーズ在籍中に5回のプロボウル選出を果たしたが、度重なるケガに苦しみ、過去3年ではわずか1回にとどまった。この間、計23試合を欠場し、2024年シーズンは14試合(うち先発9試合)に出場したものの、大半を60%から70%のコンディションで戦っていたとボサは認めている。昨季の成績はサック5回、QBヒット13回、フォースドファンブル2回。今回の新たなスタートを機に、ボサは過去の負傷による苦境を乗り越え、かつて4シーズン連続で2桁サックを記録したレベルのプレーを取り戻すことを目指している。

「ここ数年は厳しかった。でも、健康な状態でフィールドに立てば、高いレベルでプレーできる自信がある」とボサは言う。

「もちろん勝つことが一番大事だけど、それだけじゃない。周りの人、そして何より自分自身に対して証明したいことがある。自分がどんな選手なのか、1シーズンを通して実力を維持できるのか、それをもう一度自分に示したいんだ。過去数年にも良い瞬間はあったけど、大切なのはシーズンを通して一貫したパフォーマンスを発揮して、いつでもチームのために戦える状態にあることだ」

ボサは、自身のNFLキャリアが終盤に差しかかっていること自覚しており、今シーズンは歴史的な目標と個人的な目標の両方を追求する機会となる。それらを成し遂げることに強い意欲を燃やしている。

「今年にすべてをかける。健康を維持し、このチームに貢献し、勝利に貢献するために、できる限りのことをする」とボサは語った。

「時間はどんどん過ぎていく。もう10年目に入るし、残されたチャンスはそう多くない」

「だからこそ、目の前のチャンスを必ずモノにしたい。今年はフットボールだけを考え、チームの勝利に全力を尽くす」

【R】