首のケガで昨季を棒に振ったイーグルスRBディロン、「準備は万全」
2025年03月17日(月) 10:01
首の負傷によって2024年シーズンを棒に振ったランニングバック(RB)A.J.ディロンは、フィラデルフィア・イーグルスで新たな居場所を見つけ、フィールドに復帰した際にインパクトを与える準備を整えている。
ディロンは先日、「東海岸や西海岸、そこら中の専門家と会ってきた。準備は万全だ。ゴーサインが出ている。だから、ここに来て、試合に出て、フィリーの支配的なチームの一員であり続けることを楽しみにしている」と語った。
ディロンはグリーンベイ・パッカーズでの5年間を経てイーグルスと1年契約を締結。パッカーズでの最終年には、シーズン開幕前に首の痛みが原因で戦線離脱を余儀なくされ、すべての試合をベンチから見守ることになった。
健康状態が良好であることが認められたディロンは、昨シーズンにラン攻撃で2位に輝いたオフェンスに加わり、パッカーズ時代に務めていたRB2の役割を再び得ることを目指すだろう。
2024年シーズンを除けば、ディロンはパッカーズ在籍時に1シーズンあたり平均15試合に出場していたが、先発を務めたのはわずか11試合だった。2番手の選手だったにもかかわらず、ディロンは激しいアプローチで存在感を示し、2021年から2023年には合計で2,186ランヤードを記録。しかし、2023年シーズンは頸部の痛みによって最後まで試合に出ることができず、2024年には再び同じケガに見舞われた。
首のケガを繰り返していることから、引退を余儀なくされる可能性は常に懸念されており、ディロンはリハビリ期間中にその点について真剣に考えたと明かしている。しかし、最終的にはプレー復帰の許可を得て、今後はそれが問題にならないと予測しているディロンは、次のようにコメントした。
「最初にそういう知らせを受けるときは、常に注意を払って、すべての条件を満たしているか確認し、バランスが取れている状態にしたくなるものだ。でも、全部のゴーサインが出たから、良い気分だ」
「後遺症とかそういうものは感じていない。だから、そういうことを乗り越えて復帰し、今はこうしてフィリーにいる。この機会を最大限に生かすつもりだ」
大腿四頭筋(クアッド)の強靭さから“Quadzilla(クアッドジラ)”の異名を持つディロンは、イーグルスとの契約によって緑色のジャージーを別の緑色のジャージーに切り替え、昨季にNFLのラッシングチャンピオンに輝いたRBセイクワン・バークリーを補完する役割を担うことを期待している。バークリーもまた素晴らしい脚力で知られるランニングバックだ。
2024年シーズンにおけるイーグルスのラン攻撃の成果の大半は、明らかにバークリーの活躍によるものだった。バークリーはレギュラーシーズンに2,000ランヤードを突破し、プレーオフ進出後もイーグルスが第59回スーパーボウルで優勝するまでの道のりで499ランヤード、タッチダウン5回を記録している。
バークリーの欠場時に主なバックアップとして出場したRBケニス・ゲインウェルは、キャリー75回で290ヤードをマークした。ゲインウェルがフリーエージェント(FA)としてピッツバーグ・スティーラーズに移籍し、現時点でロースターに登録されている他の3人のランニングバックが昨季に合わせて89ヤードしか獲得していないことを踏まえると、ディロンには空いたポジションに収まるチャンスがあると言えよう。
「自分の役割や貢献方法、つまり、試合への取り組み方やプレー方法について言えば、俺はただ、毎回試合に出てすべての機会を最大限に生かすことにワクワクしている」と話したディロンはこう続けた。
「それがどんな形になっても、どういう方法であっても、自分が適切な場所にいて適切なことをし、責任を果たせていれば問題ない。最高の時間を過ごしている。だから、自分のプレーとかそういうものがすべてを物語るようにするつもりだ」
「でも、始めるのが楽しみだ」
【RA】