「これ以上の環境は望めなかった」と語るラムズのルーキーQBタイ・シンプソン
2026年05月12日(火) 13:10
良くも悪くも、ロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイによる“不機嫌な”記者会見は、クオーターバック(QB)タイ・シンプソンのNFLキャリアを語る上で欠かせないものとなるだろう。いつの日かQBマシュー・スタッフォードの後を継いで活躍すれば、あの会見はQBアーロン・ロジャースのドラフト当日の映像と同じように語り継がれるはずだ。逆に挫折を味わえば、失敗の種として蒸し返されることになる。
バックアップ候補のクオーターバックを指名するために全体13位指名権を投じたことについて、マクベイは周囲が感じ取った自身の不満げな様子を否定しているが、実戦が始まるまで外野の追求は止みそうにない。当のシンプソンは、指名後の記者会見でマクベイが見せた反応には気づかなかったと主張している。
『Los Angeles Times(ロサンゼルス・タイムズ)』のゲイリー・クラインによれば、現地9日(土)に開催された募金イベントに出席したシンプソンは「よく見ていなかった」と語ったという。
さらにシンプソンは「ただ、一つだけ確かなことがある」とつけ加えた。
「マクベイコーチとは連絡を取り合っているし、彼はものすごく気合が入っているということだ。俺もすごくワクワクしている。リーグ最高の選手が目の前にいて、リーグ最高のコーチが指揮を執っている。これ以上の環境は望めなかったはずだ」
シンプソンは先月、ドラフト前にマクベイと数時間にわたって密かに面会し、フットボールについて語り合っていたことを明かしている。
フットボール界を驚かせて以来、ラムズは広報活動に追われている。指名の正当性を主張するとともに、2026年シーズンのスーパーボウル制覇に向けて戦力を補強するのではなく、上位指名権を未来のために投じたことについて、チーム幹部の足並みがそろっていたのかという多方面からの疑念を否定し続けている。
オフシーズン中に次に注目されるのは、スタッフォードがこの指名に対して公の場でどう反応するかだ。ルーキーを快く受け入れるのか、あるいは今すぐ勝利に貢献できる選手ではなく、将来的な後継者に1巡目指名権を使ったことに不満を漏らすのか。
シンプソンはドラフト後、スタッフォードの妻ケリーから、チームへの歓迎と家族へのサポートを申し出るテキストメッセージを受け取ったと明かした。また、スタッフォード本人からもメッセージが届いていたが、シンプソンは最初それを見落としていたという。
「すごくクールなことだと思ったよ。だって、彼らはそんなことをする必要なんてなかったんだから」とシンプソンは話している。
先発経験が豊富とは言えない若きシンプソンがNFL入りするに当たり、スタッフォードが教育役を快く引き受けてくれるかどうかは、ロサンゼルスにおける将来のバトンタッチを円滑に進めるためのカギとなる。
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