ドルフィンズWRヒル、家庭内トラブルに関与も起訴はなし
2025年04月10日(木) 10:12
『NFL Media(NFLメディア)』が入手した事故報告書によると、マイアミ・ドルフィンズのワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルが現地7日(月)に家庭内トラブルに関与したものの、起訴はされなかったという。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが入手した声明によれば、ドルフィンズの広報担当者は「私たちは月曜日に、タイリークの自宅に呼ばれた警察官が、タイリークおよびその家族と話し合った後に現場を離れ、それ以上の問題は発生せずに事態が収束したという連絡を受けた」と述べ、「その後、私たちはタイリークおよびNFLと連絡を取り合っており、これ以上のコメントは控える」と続けたとのこと。
フロリダ州サニー・アイルズ・ビーチ警察は月曜日の13時57分にコリンズ・アベニュー18000ブロックで暴行事件が起こっているとの通報を受けて出動した。
警察はタイリークの妻キータの母親であるアレシア・ヴァッカロが当局に通報したと明言。ヴァッカロによると、31歳のタイリークはキータとの激しい口論の末、パソコンを床に投げつけ、娘を抱きかかえたという。
キータは離婚の手続きを進めていると述べたと、警察が明かしている。
キータとタイリークは口論が暴力行為に発展することはなかったと話しているが、警察官はキータの胸の上部に軽いあざがあることを確認したと報告。キータはタイリークが子どもを抱きかかえた際に“悪意なく”あざができたと思っていると語った。
タイリークは14時40分に自宅を離れ、キータとヴァッカロは残った。キータにはケースカードが発行されている。
タイリークが関与したインシデントは以前にもあった。
2024年9月、タイリークは警察官との口論に巻き込まれている。最終的には警察官が裁判所に現れなかったため、交通違反切符は却下された。シーズン第1週の試合前に車を停めるよう指示されたタイリークは、警察官と言い合いになった後、車から引きずり出され、顔を地面に押し付けられた。
また、タイリークは2023年にフロリダ州のマリーナで男性に対する暴行容疑で捜査を受けている。この事件は解決済みだ。
カンザスシティ・チーフスに所属していた2019年には、当時3歳だった息子への暴行容疑で調査を受けたが、起訴はされなかった。
オクラホマ州立大学在学中には、首を絞める行為による家庭内暴力および暴行の罪を認め、3年の保護観察期間を含む判決を受け、結果としてチームから追放されている。
2016年NFLドラフトの5巡目でチーフスに指名されたタイリークは、NFLで9シーズンにわたってプレーしてきた。そのうち6シーズンはチーフスで、3シーズンはドルフィンズで過ごしている。通算でキャッチ798回、1万1,098ヤード、タッチダウン82回を記録しているタイリークは、スーパーボウル制覇を1回経験しており、プロボウルに8回、オールプロに5回選出されるなどの実績を残している。
【RA】