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セインツが番狂わせを起こすことを信じるDEジョーダン、NFC南地区制覇は「達成可能」

2025年04月10日(木) 11:53


ニューオーリンズ・セインツのキャメロン・ジョーダン【AP Photo/Gerald Herbert】

ニューオーリンズ・セインツのディフェンシブエンド(DE)キャメロン・ジョーダンはNFLでのキャリアがあとわずかであることを自覚している。また、今シーズンはチームの様子が少し異なる可能性があることも理解している。

それは前向きな認識だと言えよう。セインツは新ヘッドコーチ(HC)としてケレン・ムーアを迎え入れており、昨季にケガに苦しめられたジョーダンは、以前より健康状態の良いロースターが新ヘッドコーチの下でより良い結果を生むことを期待している。

ただし、問題もある。ムーアにはヘッドコーチを務めた経験がない。ジョーダンはその点を理解しており、2025年には自分を含むベテラン選手たちがより大きな責任を担う必要があることをすでに受け入れている。ジョーダンによると、チームに必要なのは出場可能な状態を保ち続けることだという。

現地9日(水)、『Good Morning Football(グッド・モーニング・フットボール)』に出演したジョーダンは「俺たちはリーダーシップの面で責任を引き受けないといけない」と語った。

「自分たちは健康であれば、トップクラスのチームだと思っている。去年は2勝0敗でスタートして、(ワイドレシーバー/WRの)ラシッド・シャヒードもクリス・オレーブもオフェンシブラインも健康だった。決意に満ちたチーム、エッジから突進する若手選手たち、(DEの)チェイス・ヤングもカール・グランダーソンもいた。今年は(ディフェンシブタックル/DT)ブライアン・ブレジーも活躍するだろう。でも、あの2試合が、最後に全員が健康だった瞬間になってしまった。そこからは負傷者が続出してしまった」

「オフェンスで一番大事なポジションと言えるクオーターバック(QB)ポジションを含め、毎週、選手が入れ替わる状況に直面していた。パスを投げるクオーターバックには、スペンサー・ラトラーを起用したり、ジェイク・ヘイナーを起用したり、またスペンサー・ラトラーに戻した後にデレック・カーを起用したりしていた。デレック・カーが元気だったら、健康なセインツの精神状態がどのようなものになるかを言うことができる」

NFLでの15シーズン目を迎えるにあたり、ジョーダンには楽観的であること以外に選択肢はない。2025年に向けての希望と、対戦相手への敬意を胸に、セインツの夢を関係者に話すジョーダンにとって、それ以外のアプローチをとるのはばかげていると言える。

ジョーダンは「まだ俺たちが幸せでいられる場所がある。注目されているのはシカゴだけど、俺たちも幸せになることができる」とコメント。

「現実的になろう。この3、4年は(タンパベイ)バッカニアーズが地区優勝している。だから、頂点に立つ王者を倒すまでは、その丘を登り続けているということだ。でも、彼らが独走していると言うのはやめておこう。去年は確かに彼らが10勝7敗でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区を制した。その前は9勝8敗、その前の年は8勝9敗だ。どうだ! それを狙うことは間違いなく達成可能だ」

ジョーダンがデレック・カーに言及したことは間違いではなかった。カーはジョーダンと同様に、忍耐を要する長期計画に従うつもりのないベテラン選手だ。カーが2025年にセインツの一員でいるかどうかが誰にも分からない時期もあった。先月に報酬の大半をロースターボーナスに変更して34歳のカーと今後も進んでいくことを示した後でさえ、セインツが今月末に後継者候補をドラフトで指名しても驚く者はほとんどいないだろう。

しかし、ジョーダンにそれを納得させようとしても無駄だ。

「セインツはアーチー・マニング以降、ドラフト1巡目でクオーターバックを指名していない」とジョーダンは話している。

「もしもの話? 俺はただ歴史を見ているだけだ。セインツではドラフト1巡目でクオーターバックを指名することが繰り返されてこなかった。俺もそれを見てきた。シェドゥーア・サンダースやジャクソン・ダートを見てみろよ。もしかしたら・・・って考えることはもう長いことやってきた」

引退が再び現実味を帯びる中、エッジラッシャーのジョーダンは2025年にのみ集中している。ジョーダンは昨季に5勝12敗に終わったセインツがそれ以上に優れたチームであることを証明したいと望んでおり、その目標を目指す中で自身の目標も達成したいと考えている。

ジョーダンは「目標は決めている。今のサック数は121.5回だ」と話し、「125回というのが良い感じだとずっと思っている。去年のどこかで、それがいいと思ったんだ。あと3.5回だ。130回を目指さないと。常に次のレベルを目指している」とつけ加えた。

【RA】