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ドラフトで有望なQBが少ないとの意見には「注意する」とシーホークスGMシュナイダー

2025年04月15日(火) 10:39


シアトル・シーホークスのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダー【AP Photo/Lindsey Wasson】

2025年NFLドラフトに対する一般的な見解は、シーズン初戦から先発を務められるようなクオーターバック(QB)候補生はいないというものだ。だからといって、ドラフトで多くのシグナルコーラーが指名されないというわけではない。

シアトル・シーホークスのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーは先週に出演したラジオ番組で、今年のドラフトでは有望なクオーターバックが少ないのではないかという見方に反論した。

チーム公式サイトによると、シュナイダーGMは「(クオーターバックに関して)素晴らしいドラフトじゃないという意見を耳にしたら、注意するつもりだ。それはチーム、選手、クオーターバック、獲得方法、獲得する場所によると思う」と述べたという。

今年のドラフトで最も有望なクオーターバックと見なされているのはキャム・ウォードとシェドゥーア・サンダースだ。しかし、彼らでさえもさまざまな結果が想定されており、特にサンダースに関しては、全体3位指名を受けるという予想から、10位代、あるいは20位代に落ちる予測までさまざまな見方がある。ジェイレン・ミルロー、ジャクソン・ダート、タイラー・シャクなどのクオーターバックは経験を積めば高い潜在能力を発揮する可能性がある。また、クイン・ユアーズ、カイル・マコード、ウィル・ハワードといった生産性の高いクオーターバックも適切なシステムで活躍できるかもしれない。

つまり、今回のドラフトでは、多くの中レベルの選手がバックアップとしてNFL入りし、そこからさらに上を目指すチャンスを手に入れる可能性がある。参考までに、『The Athletic(ジ・アスレチック)』のダン・バルジャーは1巡目指名予想のウォードから、7巡指名予想のメンフィス大学QBセス・ヘニガンまで、ドラフトで指名される可能性のあるクオーターバックを14人挙げている。

シュナイダーGMの発言は、シーホークスがドラフト前の訪問プロセスで数人のクオーターバックを招いたタイミングで出たものだ。シュナイダーGMは、単にスカウトプロセスの不足を補うためだけに実施する場合もあるため、そうした訪問について深読みすることはやめてほしいと述べている。

「彼を施設に招いたのは、もっと時間や答えが必要で、選手に対して抱いているビジョンや適合性に関して答えを得るために、その選手とより多くの時間を過ごす必要があるからだ」と強調したシュナイダーGMは「それは、ドラフト週末にどのようにしてその選手を獲得するかとは別の話だ」と続けた。

2010年にシーホークスのジェネラルマネジャーに就任して以来、シュナイダーGMは2人のクオーターバックを指名してきた。よく知られているのは、後にチームをスーパーボウル制覇に導いたラッセル・ウィルソンを2012年ドラフト3巡目で指名したことだ。2018年には、ドラフト7巡目でフロリダ国際大学(FIU)出身のアレックス・マクガフも獲得している。

今オフシーズン、シーホークスはジーノ・スミスをトレードした後にサム・ダーノルドと契約。しかし、ダーノルドとの契約は、計画通りに進まなかった場合、来年に解除できる形となっている。ドリュー・ロックをバックアップとして獲得した上に、サム・ハウエルもいることから、シーホークスのQB陣はかなり充実していると言える。ドラフトの早い段階でクオーターバックを指名する可能性は低いものの、有望なクオーターバックが多いと心から信じていた場合、シュナイダーGMは中盤や後半での指名を検討するかもしれない。

【RA】