レジェンドQBブラッドショーがスティーラーズのQBロジャースへの関心を「冗談だ」と批判
2025年05月29日(木) 10:47
ピッツバーグ・スティーラーズの伝説的選手であるテリー・ブラッドショーはクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースがスティーラーズに関心を示している件について質問された際に歯に衣着せぬ発言をした。
殿堂入りした元クオーターバックのブラッドショーは現地27日(火)、判断が5月末まで引き延ばされているにもかかわらず、既定路線と見なされている動きをまったく支持していないと明言。
ブラッドショーはラジオ番組『103.7 The Buzz(103.7ザ・バズ)』でのインタビューで「冗談だ。私に言わせれば、まったくの冗談だ」と語り、「どうするつもりなんだ? 1年だけ呼ぶつもりか? 冗談だろう? 彼はカリフォルニアにとどまるべきだ。どこかに行って、木の皮でもかじって、神々にささやいていたらいいんだ」と続けた。
41歳のロジャースはオフシーズンを通して、殿堂入りに値するキャリアを続けるかどうかを悩んできたが、先週には引退するつもりがないことを示唆した。オフシーズンが始まった頃、スティーラーズはMVPに4度輝いたロジャースの移籍先候補の1つに過ぎなかったが、ミネソタ・バイキングスとニューオーリンズ・セインツがQB陣を固めたことから、6月を目前に控えた現在も最有力候補として残っている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは火曜日に『The Insiders(ジ・インサイダーズ)』で、ロジャースが現時点でスティーラーズと契約していないことは“意外”だと報じた。スティーラーズは火曜日に昨シーズンとはまったく異なるQB陣と共にOTA(チーム合同練習)を開始。現在のQB陣には、1シーズンを経てチームに復帰したメイソン・ルドルフの他に、スカイラー・トンプソンとドラフト6巡目指名を受けた新人のウィル・ハワードという2人の新顔が加わっている。
そこにロジャースが加入すれば、2024年シーズンを経て再編されたQB陣はさらに厚みを増すだろう。昨季にオフェンス面で苦戦したスティーラーズは、プレーオフ進出を果たしたものの、またしても早々に敗退した。ルドルフを含むスティーラーズの選手たちは、チームとロジャースの交渉が長期化しているにもかかわらず、それを気が散る要因だとは捉えていない。
ブラッドショーが否定的な見方を示したのはロジャースの件だけではない。4度のスーパーボウル優勝経験を持つブラッドショーは、3年前にドラフト1巡目でケニー・ピケットを指名したにもかかわらず、わずか2シーズンでトレードしたことを含め、スティーラーズがQBポジションで“失敗”を続けてきたと指摘している。
「私はケニー・ピケットが好きだった」と語ったブラッドショーはこう続けた。
「ピッツバーグ大学時代から気に入っていた。彼のことは知っているし、どんな人かも理解している。ピッツバーグに迎え入れたとき、チームは彼のことを守らなかった。オフェンシブラインを整えなかったんだ。彼らはランプレーを重視したがっていたが、彼を守れるオフェンシブラインも、武器となる選手も確保していなかった。彼には頼れるワイドレシーバーもいなかった」
「2年間、そんなところに若い子を放り込んで、オフェンスはうまくフィットも機能もしていなかった。オフェンシブラインもランブロックチームとして十分なレベルに達していないから、ランプレーも遂行できない。その結果としてケニー・ピケットは失敗だったと主張した。失敗したのは彼ではない。スティーラーズのほうだ」
スティーラーズはスーパーボウル時代を通じて高い安定性を保ち、優れた実績を築いてきた。そんな成功の象徴であるブラッドショーは、別のフランチャイズで年齢を重ねたレジェンド選手を獲得して継続的な問題を解決しようとするチームをまったく信用していないようだ。
【RA】