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QB1としての「自覚を持ち始めている」ファルコンズのペニックスJr.

2025年05月29日(木) 14:33


アトランタ・ファルコンズのマイケル・ペニックスJr.【AP Photo/Brynn Anderson】

当初注目を集めたのは、アトランタ・ファルコンズのチーム合同練習(OTA)初日に姿を見せなかったクオーターバック(QB)カーク・カズンズだったかもしれない。しかしその裏で、新たな先発QBが静かに自らの役割を果たしていた。

昨年のオフシーズンはルーキーとしてバックアップの立場で経験を積んだマイケル・ペニックスJr.が、今年はQB1としてプレーすることが確実視されている。ファルコンズのヘッドコーチ(HC)ラヒーム・モリスは、オフシーズンの早い段階でペニックスJr.がリーダーとしての「自覚を持ち始めている」と語った。

『Associated Press(AP通信)』によれば、モリスHCは現地27日(火)に「クオーターバックというポジションを任されるときには、その役割に対するある種の謙虚さが求められる」と語ったという。

「そして次に、そのポジションをプレーするうえでの自信が生まれてくる。やがて、それは傲慢さのようなものに変わっていき、もはや譲れない境地に達する。彼はまだその段階には至っていない。しばらくはそこまで行かないだろう。ただ、自信はつき始めていて、その境地にどうたどり着けばいいかを、つかみかけている段階だと思っている」

ペニックスJr.はルーキーイヤーの大半をベテランのカズンズの控えとして過ごした。しかし、カズンズが不振によりベンチに下がったことで、2年目のペニックスJr.に主導権を握るチャンスが巡ってきた。現在25歳のQBは、リーダーとしての役割について「ワクワクしている」と語っている。

「一番重視したいのは、チームメイトとのつながりだ」とペニックスJr.はコメント。

「チームのみんなとつながるという意味では、すごく良くなってきていると思う。オフェンスの選手だけじゃなく、ディフェンスの選手たちともだ。施設内でランチを一緒に食べたり、何人かとゴルフに出かけたりしている。ゴルフの腕前については聞かないでくれ」

QB1の立場には、フィールド内外で異なる種類のプレッシャーが伴う。ペニックスJr.は最近、その期待について、プロボウルにも選出されている元ファルコンズQBのマット・ライアンと話をしたという。

「マット・ライアンと話をして、毎日どうやってプロとしての姿勢を学んできたのか、彼自身のプロセスについて充実した会話ができた」とペニックスJr.は明かした。

「間違いなく良いアドバイスをもらえたと感じている。もちろん、彼は俺がまだ2年目で、今回が初めての先発シーズンになることを理解してくれている。そのうえで、当時の自分の経験や、そこからどうやって今の立場にたどり着いたかを話してくれた」

昨シーズンは終盤にかけてフィールド上で才能の片鱗を見せたペニックスJr.だが、今年はまったく次元が異なる。プレーオフ進出を7年連続で逃しているチームの開幕戦で、先発クオーターバックとして起用されるのだ。序盤で歯車が狂った時こそ、リーダーとしての真価が問われるだろう。

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