ニュース

スロースタート回避には主力選手のプレシーズン出場が必要かもしれないとベンガルズWRチェイス

2025年05月29日(木) 14:35


シンシナティ・ベンガルズのジャマール・チェイス【AP Photo/Matt Patterson】

シンシナティ・ベンガルズにとってシーズン序盤のスロースタートは恒例となり、見過ごせない課題と化している。その影響もあって、過去2シーズンはいずれも9勝8敗の成績で終了し、2年連続でプレーオフ進出を逃している。

ヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーの下で6シーズンを戦ってきたベンガルズは、シーズン最初の2試合で通算1勝11敗、第3週終了時点では4勝13敗1分にとどまっている。唯一開幕3試合を勝ち越した2021年にスーパーボウル進出を果たした。

『Associated Press(AP通信)』が報じたところによれば、ワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスは現地27日(火)に「プレシーズンでプレーしないといけないってことだな?」とコメントしたという。

テイラーHC率いるベンガルズは、プレシーズンに主力選手をあまり起用してこなかった。だが、チームが7年連続となるスロースタートを回避しようとする中で、方針を見直す可能性があることをテイラーHC自身も認めている。

テイラーHCは先週、「プレシーズンで主力選手を起用することについては、前向きに考えている」と『ESPN』に語った。

「もちろん、選手の健康状態やトレーニングキャンプ中のチーム状況によっては変更の可能性もあるが、それについては選手たちとも率直に話し合ってきたことであり、実際に取り組むことでチームにとってプラスになると思っている」

プレシーズンは、主力選手に実戦感覚を養わせつつ、シーズンを台無しにしかねないケガを回避するという繊細なバランスが求められる。クオーターバック(QB)ジョー・バロウやチェイス、WRティー・ヒギンズらにとって、開幕前に連携を高めるにはどれだけのスナップ数が適切なのか、明確な答えは存在しない。ただし、テイラーHCはそれがゼロではないことを示唆している。

一方の問題として、ベンガルズでは契約交渉の長期化がトレーニングキャンプの欠席につながるケースが続いている。昨年はチェイスが契約問題を抱え、ワークアウトを欠席。その影響が自身のスロースタートにつながったことを認めている。

「フィールドに立つ心の準備ができていなかったと言えるかもしれない」とチェイスは火曜日に語った。

「自分のことで精いっぱいだった。分かるだろ?プレーしたい気持ちはあったけど、自分の中で葛藤していたんだ」

今年のオフェンス陣には契約問題がなく、バロウも2年連続で健康な状態を維持しているため、ケガさえなければその点での不安はない。ただし、ディフェンスではディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンの契約問題が依然としてくすぶっており、トレーニングキャンプ開始前に解決される見通しは立っていない。

ベンガルズは2025年シーズンの開幕戦でクリーブランド・ブラウンズと対戦し、第2週にはジャクソンビル・ジャガーズと顔を合わせる。

【R】