13年目を迎えるTEケルシーを高く評価するチーフスQBマホームズ
2025年05月30日(金) 09:39
オフシーズンの一定期間、トラビス・ケルシーの現役続行は不透明となっていた。
カンザスシティ・チーフスのタイトエンド(TE)であるケルシーは、引退して殿堂入りへのカウントダウンを開始するのか、それとも13シーズン目もプレーするのか。そうした疑問が浮上していた。
ケルシーは後者を選んだが、チームのクオーターバック(QB)によれば、ケルシーはキャリアの終盤に差し掛かっている選手にはまるで見えないという。
パトリック・マホームズは現地28日(水)にOTA(チーム合同練習)で「もしこれが最後のシーズンだったとしても、誰も分からないと思う」と報道陣に語った。
「彼のフットボールに対する思いや、去年よりさらに成長しようとする姿勢からは、これが最後だとか、この仕事に飽きてしまったような選手には見えない」
マホームズの評価は、ケルシーが2025年に再びプレーすることを決めた理由と完全に一致している。
ケルシーは3月に「一番の理由は、フットボールをプレーするのが心から大好きだからだ。プレーするのが大好きなんだ。まだ高いレベルでプレーできるし、もしかしたら昨シーズンよりもさらに上のレベルでやれるかもしれないと感じている。去年のパフォーマンスがベストだったとは思えない」と語っていた。
フットボールの世界において、ケルシーは実力を証明し尽くしていると言えよう。ケルシーはキャリアを通してレシーブ1,004回(タイトエンドとして歴代3位)、1万2,151レシーブヤード(同3位)、タッチダウンレシーブ77回(同5位)を記録し、3度のスーパーボウル制覇、4度のオールプロ選出、10度のプロボウル選出を成し遂げてきた。
とはいえ、ケルシーが他の偉大な選手と同じものを求めているのは明らかだ。それはつまり、最高の状態で引退することだ。
ケルシーは2024年シーズンにレシーブ97回で823ヤード、タッチダウン3回を記録。多くのタイトエンドにとっては十分な数字だが、獲得ヤードとタッチダウン数は1試合の出場にとどまったルーキーシーズンを除いて過去最低の数字となった。また、チーフスが掲げていたスーパーボウル3連覇の目標は、フィラデルフィア・イーグルスに圧倒される形で打ち砕かれた。
そうした中で、35歳のケルシーはOTA(チーム合同練習)において意欲的なベテラン選手となっているようだ。
マホームズは「彼はここにいる」と話し、「取り組んでいるし、体調も良さそうだ。去年のシーズン開幕前よりも良い調子だと感じているんじゃないかな。去年よりも良いシーズンにするために、やる気に満ちているんだと思う」と続けた。
【RA】