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控えに回るのは「最悪の気分」とタイタンズQBレビス

2025年05月30日(金) 11:27


テネシー・タイタンズのウィル・レビス【Kevin Sabitus via AP】

テネシー・タイタンズのヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハンは、先発クオーターバック(QB)の座をキャメロン・ウォードに確約しているわけではなく、ポジション争いをさせると主張している。とはいえ、全体1位指名のウォードが先発、ウィル・レビスが控えという構図は誰の目にも明らかだ。

NFL入りから2年間で21試合に先発しながらも苦戦を重ねてきたレビスは、先発の座を失うことが決して楽しいことではないと認めている。

現地28日(水)、レビスは「俺と同じ立場になったことのある人なら、最悪の気分なのは分かってくれるはずだ」と『Main Street Nashville(メイン・ストリート・ナッシュビル)』に対して語った。

「できるだけ気にしないようにしているし、施設の中では毎日これまで通りでいることを心がけている。チームメイトのためにできることをして、毎日少しでも成長できるように努力している」

レビスは強肩を誇る一方で、精度にムラがあり、時に軽率な判断を下す場面もあった。そのため、タイタンズは新たに他の先発クオーターバックを迎える決断を下した。レビスは2年間でパス成功率は61パーセント、通算3,899ヤード、タッチダウン21回に対してインターセプト16回を記録している。

レビスはオフシーズンの間、クオーターバックの専門家ジョーダン・パーマーの指導を受けながらメカニクスの改善に取り組み、効率の向上を目指してきた。

「スローの感覚や自分の体の使い方を改めて学び直すことが多かった。基本に立ち返ることに集中したよ。その甲斐があったと実感している」とレビスは話している。

「ここ数週間はすごく調子がいい」

ウォードが先発になるのは避けられない状況にあっても、レビスは自分が先発であるかのような心構えで毎日を過ごしていると言う。

「控えに回ることになるのは久しぶりだけど、どんな状況でも考え方を変えるつもりはない」とレビス。

「名前が呼ばれたときには、すぐにクオーターバックとしてプレーできるよう、常に準備しておくつもりだ」

現在、レビスはウォードのバックアップという立場にあり、QBルームには他にもベテランのブランドン・アレンとティム・ボイルが控えている。レビスがトレーニングキャンプやプレシーズンで成長の兆しを示せば、先発の交代を検討しているチームへのトレード候補になる可能性もある。一方で、ウォードに万が一の事態が起きた場合に備え、タイタンズがレビスをキープする選択を取ることも考えられるだろう。

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