RBエスティメには「十分なタッチ数」が必要だと語るブロンコスHCペイトン、「彼はその機会を得る」
2025年05月30日(金) 12:01
デンバー・ブロンコスの2年目のランニングバック(RB)オードリック・エスティメに機会を与える時が来た。
身長約180cm、体重約103kgのエスティメは、機会さえあれば相手ディフェンスを疲弊させるポテンシャルを秘めている。
ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンはエスティメのその機会を与えるつもりだ。
チーム公式記録によると、ペイトンHCは現地29日(木)に「彼は十分なタッチ数を必要としているランニングバックだ。彼はその機会を得ることになる」と述べたという。
2024年シーズン、ブロンコスのオフェンスはラン攻撃で16位と平凡な結果に終わった。ランヤードでチームトップに立ったジャボンテ・ウィリアムズの記録はわずか513ヤードにとどまり、そのウィリアムズはダラス・カウボーイズに移籍している。
2024年ドラフト5巡目指名を受けたエスティメは、キャリー数(76回)とランヤード(310ヤード)でそれぞれチーム内4位につけた。そうした中で、ペイトンHCはエスティメが本来の実力を発揮するにはより多くボールに触れる機会が必要だと考えており、その姿を見たいと望んでいる。
ノートルダム大学出身のエスティメに何を期待しているか尋ねられたペイトンHCは「彼の2年目だ」と答え、こう続けた。
「ランニングスタイルやフィジカル面、彼がドラフト指名された理由になった部分を見たい。私たちが見ていた部分だ。去年は彼を含めて何人かの選手にとって少し厳しいシーズンだった。評価がきちんとできなかったとは言いたくないが、単純にプレー機会が足りていなかった」
パワフルなエスティメは2023年にノートルダム大学で1,341ヤードと18回のタッチダウンランをマークし、ジュニアシーズンには試合平均17.5回のキャリーを記録した。
ブロンコスでの1年目には試合平均キャリー数が5.8回にとどまり、ウィリアムズやクオーターバック(QB)ボー・ニックス、ジャリール・マクロフリンの記録に及ばなかった。後者の2人は現在もチームに所属している。
エスティメが真の戦力として認められるための正当なチャンスを得るには、より多くランプレーに関わる必要があり、ペイトンHCはその点に意欲を示している。
そこから生じる疑問点の1つが、チームがドラフト2巡目で指名したセントラルフロリダ大学出身のR.J.ハーヴェイの加入だ。
ブロンコスは今オフシーズン、ラン攻撃の強化を最優先事項の1つとして取り組んできた。ドラフトの指名順位を考慮すると、ハーヴェイにも主力ランニングバックになるチャンスが与えられると考えるのは妥当だ。ただし、ハーヴェイはランプレーに爆発力を加え、エスティメの力強いプレーを補完する存在になると見られている。
ハーヴェイは24歳であり、エスティメはシーズン開幕を迎える頃に22歳の誕生日を迎える予定だ。
つまり、ハーヴェイが加入したからといって、エスティメの出場機会が制限されると考える理由はほとんどない。むしろ、2人がタッグを組んでブロンコスのラン攻撃を強化する可能性は十分にあると言えよう。
ペイトンHCの言うところによれば、エスティメは少なくとも自分の能力を証明するための正当なチャンスを得られるはずだ。
【RA】