ディフェンシブエンド（DE）ブライス・ハフは2年連続で新しいチームに加入する見込みだ。

現地30日（金）、フィラデルフィア・イーグルスがサンフランシスコ・49ersにハフをトレードする方向で動いていると『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロがリーグ関係者の話をもとに報じた。

6月1日（日）以前に取引を行う場合、イーグルスは2025年に1,210万ドル（約17億4,577万円）のデッドマネーを抱え、サラリーキャップ上の節約額が470万ドル（約6億7,811万円）少なくなる。一方、6月1日以降に取引を行う場合、デッドマネーは300万ドル（約4億3,284万円）に抑えられ、440万ドル（約6億3,483万円）を節約することが可能だ。したがって、数日後に正式に取引を行うのが最も理にかなっていると言えよう。

キャリア5年目のハフは2024年にフリーエージェント（FA）として3年5,110万ドル（約73億7,263万円）の契約を結んだ後、1シーズンだけイーグルスに在籍した。ハフはレギュラーシーズンに12試合に出場（うち6試合に先発）してタックル13回、サック2.5回、フォースドファンブル1回を記録し、スーパーボウル制覇を経験している。

1シーズンでサック10回を記録してイーグルスとの大型契約を手にしたハフだが、守備コーディネーター（DC）ビック・ファンジオのスキームに完璧にフィットすることはなく、平凡な成績に戻ってしまった。

ハフが退団すれば、イーグルスはノーラン・スミスやジャリクス・ハント、最近加入したアジーズ・オジュラーリ、ジョシュ・ウチェといった選手を中心にパスラッシュを仕掛けることになる。

ハフにとっては、サンフランシスコ・49ersの守備コーディネーターを務めているロバート・サラーと再合流する方が、はるかに居心地が良いだろう。ハフは2021年から2023年にかけてニューヨーク・ジェッツでサラーの下でプレーしていた。27歳のシーズンを迎えるハフのキャリア通算サック数20回のうち、15.5回はサラーの指導下で記録したものだ。

49ersに加入すれば、ハフはプロボウルに5度選出された経歴を持つニック・ボサや49ersが2025年ドラフト1巡目で指名したマイケル・ウィリアムズの堅実な控え選手となるだろう。

【RA】