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QBパーディーには大型契約締結後も「これまで通りのリーダーでいてほしい」と49ersのシャナハンHC

2025年05月31日(土) 11:52


サンフランシスコ・49ersのブロック・パーディーとヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハン【AP Photo/Abbie Parr】

お金は人を変える。しかし、サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンはチームのクオーターバック(QB)が変わる必要はないと思っている。

シャナハンHCは今オフシーズンに大型契約を結んだQBブロック・パーディーが、それによってリーダーシップのあり方を変えるべきではないと述べた。

チーム公式記録によると、シャナハンHCは現地29日(木)に「彼にはこれまで通りのリーダーでいてほしいと思っている」と語り、「契約を理由に余計なことを求めるのは一番良くないことだ。そうなると、物事をでっちあげることになってしまう。ブロックは契約を勝ち取ったし、これから得るものも自力で勝ち取っていくだろう」と続けたという。

こうした疑問は、タイトエンド(TE)ジョージ・キトルが今オフシーズンにパーディーがより積極的に発言するようになったことに気づいたと話したことから浮上した。

パーディーが今オフシーズンに、より積極的に発言するリーダーになったように見えるかと尋ねられたシャナハンHCは「いや、私はそれに気づいていない」と答えている。

コーチと選手では、大型契約の意味について見解が異なることがある。ロッカールームでは、その契約によってクオーターバックがより自信を持ってリーダーシップを自由に発揮できるようになると考えられるが、コーチングスタッフたちは契約がまとまる前からすでにパーディーのことを評価していた。

シャナハンHCはパーディーの新契約を電話で祝福したものの、それ以降は2人で契約について話していないと明かしている。お金によってクオーターバックの性格が変わることはないと分かっているシャナハンHCは次のようにコメントした。

「彼と直接会うとき、そういうことは考えない。おめでとうと言ったのは契約当日だけで、ブロックは最初からずっと変わらない。そういうことは多くの人に対して言いたくなるものだし、ここでウソをつくつもりはないが、ブロックほど変わらない人はいない。これまでに出会ったどのフットボール選手よりも、どんな人よりもそうなんだ」

シャナハンHCの発言には、2億6,500万ドル(約382億3,380万円)の契約を結んだパーディーに余計なプレッシャーを感じさせないようにする意図があるように見える。49ersが求めているのは、報酬が大幅に増えたとしても、2023年にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)制覇に導いた当時のパフォーマンスを、パーディーがそのまま発揮することだけだ。

【RA】