オフシーズンワークアウトで存在感を示すレイブンズWRホプキンス
2025年05月31日(土) 12:37
ボルティモア・レイブンズは3月にあまり目立たない形でワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスと契約した。しかし、オールプロに3度選出された経歴を持つホプキンスは、すでにチャームシティで注目を集めている。
チーム公式サイトによると、ヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは今週、ホプキンスについて「まず、彼はものすごく素晴らしいフットボール選手だと思う」と述べ、こう続けたという。
「今日の彼を見れば明らかだろう。天賦の才能を持つ選手だ。彼はうちで間違いなく、大柄で競り合いに強いレシーバーとして活躍するだろう」
「動きも素晴らしい。それに加えて経験も豊富だ。大一番の試合も経験していて、そういう大舞台で結果を出してきた。プレーの決め方をよく理解していて、彼の手に負えない状況はないだろう。それに、今日はラマー(ジャクソン、クオーターバック/QB)と一緒にいる姿を見て本当に良いと思ったし、見ていて気分が良かった」
キャリア序盤は何度もプロボウルに選出されていたホプキンスだが、昨年はシーズン途中にトレードで加入したカンザスシティ・チーフスに活力をもたらす存在にはなれなかった。ホプキンスはチーフスで10試合に出場して437ヤード、タッチダウン4回を記録。ポストシーズンでの3試合ではキャッチ3回で29ヤード、タッチダウン1回という数字にとどまった。
チーフスでの成績が振るわなかったことから、もうすぐ33歳になるホプキンスの能力が衰えたのではないかという疑問が浮上したが、レイブンズ関係者たちはその考えをあざ笑っているようだ。
タイトエンド(TE)マーク・アンドリュースはホプキンスについて「彼は絶好調だ」と話し、次のように続けている。
「本当に、本当に良い感じだし、ビッグプレーも見せている。多才で、ボールをものすごく上手にキャッチし、ルートを流れるように走ってゲームを深く理解している彼の存在は、うちのオフェンスにとって素晴らしいものだと思う。フィールドにいるときは飛び回っているように見えるし、本当に調子が良さそうだ」
昨シーズンのチーフスでの成績は期待外れだったかもしれないが、ホプキンスは2023年にテネシー・タイタンズで1,000ヤード超えを達成している。2024年シーズンはホプキンスにとって、2016年以降で初めて、11試合以上に出場しながら1,000ヤードの大台に届かなかったシーズンとなった。
どのレシーバーも年齢を重ねるにつれてスピードが落ち、ディフェンダーを振り切るのが難しくなる。しかし、ホプキンスは大きな体格と強靭なキャッチ力によって、その問題をある程度カバーすることが可能だ。
ホプキンスがレイブンズで大きな役割を担うことはないだろう。その代わりに、ゼイ・フラワーズやラショッド・ベイトマン、そしてタイトエンドのアンドリュースやアイザイア・ライクリーのサポート役として活躍するはずだ。華々しい成績を残す可能性は低いものの、特にレッドゾーンや重要なサードダウンでホプキンスが発揮する存在感は、ジャクソンの負担を軽減する助けとなるだろう。
【RA】