2季目に向けてブロンコスの攻撃理解が深まって「かなり良くなった」とQBニックス
2025年06月09日(月) 11:55
2024年シーズンに多くの人々を驚かせたチームの1つがデンバー・ブロンコスだ。
ブロンコス躍進の大きな要因となったのは、新人クオーターバック(QB)ボー・ニックスとヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンの間に築かれた連携にほかならない。その結果、チームは10勝7敗の成績を収め、2015年シーズン以来となるプレーオフ進出を果たした。
2年目のシーズンに臨むにあたり、ブロンコスの司令塔はペイトンHCのオフェンスをより深く理解できているようだ。
チームの公式サイトによれば、ニックスは「かなり理解が深まったと感じている」と現地5日(木)に語ったという。
「プレーコールを口にするのも格段に楽になったし、プレーの処理もスムーズになった。かなり良くなった。去年みたいにあれこれ考え込まずに済む今の方が、ずっと楽しい。理解した上でプレーできるのは、やっぱり楽しい」
「何が起きているかを少しでも理解できているのは楽しいことだし、その分、周りの選手たちをサポートすることもできる。感触はいい。チームとしても順調だよ」
新人として見事なシーズンを送ったニックスは、パスで3,775ヤード、タッチダウン29回、インターセプト12回を記録。2024年のNFLドラフト全体12位指名の彼は、ランでも430ヤードとタッチダウン4回をマークし、レシービングタッチダウンも1回挙げている。最終的には、ワシントン・コマンダースのQBジェイデン・ダニエルズとラスベガス・レイダースのタイトエンド(TE)ブロック・バワーズに次ぐ、攻撃部門年間最優秀新人賞の投票で3位に入った。
それでもニックスは、ブロンコスの長期的な司令塔となり得る可能性を示している。2015年以降、ブロンコスは14人の異なるクオーターバックが先発し、5人のヘッドコーチが指揮を執ってきた。厳しいAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区において、ニックスとペイトンHCによる新体制の初年度は、将来への新たな光明となった。
NFLキャリアを好調な滑り出しでスタートさせたとはいえ、25歳のニックスは2年目のシーズンに向けて、まだやるべきことが多く残されていることを自覚している。
「これまでのところ、まだ何も成し遂げていないし、証明しなければならないこと、見せなければならないことがたくさんある」とニックスは言う。
「毎日がトレーニングであり、毎日が成長のための努力だ。2年目に入っても、その先に進んでも、気づいたときには成長が止まっていた、なんてことにはなりたくない。だから、それが今の自分の最大の焦点だ」
「周囲の声を気にしているとか、そういうことでもない。ただ、自分の中ではまだまだ道のりは長いと分かっている」
ブロンコスはチーム合同練習(OTA)を終え、ニックスは来週のミニキャンプや7月のトレーニングキャンプでさらに鍛錬を重ねることになる。
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