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チャージャーズのWR陣は昨年とは「まるで別物」とローマンOC

2025年06月10日(火) 11:39


ロサンゼルス・チャージャーズのケアンドレ・ランバート・スミスとの攻撃コーディネーター(OC)グレッグ・ローマン【AP Photo/Jayne Kamin-Oncea】

ワイドレシーバー(WR)ラッド・マコンキーはルーキーイヤーから鮮烈なインパクトを残し、ロサンゼルス・チャージャーズのWR1としていきなり主力の座をつかんだ。

1年目のシーズンにマコンキーはチャージャーズ最多となる1,149レシービングヤードとキャッチ82回を記録し、さらに7回のタッチダウンも挙げた。750ヤードを超えたチームメイトは他にいない。

マコンキーは大半――『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によるとスナップの65%――をスロットでプレーしていたものの、攻撃コーディネーター(OC)グレッグ・ローマンは、今年はもっと幅広い位置で起用してミスマッチを生み出したいと示唆している。

「ラッドは驚き…というより、まさに武器だった」とローマンOCは『Chargers Weekly Podcast(チャージャーズ・ウィークリー・ポッドキャスト)』に出演した際に語った。

「とにかく頼りになる存在だった。ラッドとは、普通なら選手がNFLで3年目や4年目になって初めてやらせるようなことを、1年目から実現できた。フットボールIQの高さとか、いろいろな場面でフリーになる選択肢を持っているところとか。そういうのを私は大学院レベルと呼んでいるんだけど、彼はまさにそういう選手だ。今年はそれらの部分をさらに伸ばしていきたい。昨年の今ごろと比べたら、今のレシーバー陣はまるで別物だよ」

現在のワイドレシーバー陣の構成を踏まえると、マコンキーは引き続き中心的なスロットレシーバーとして起用される見込みだ。外側にはクエンティン・ジョンストン、マイク・ウィリアムス、そしてドラフト2巡目指名のトレ・ハリスが控えている。しかしローマンOCは、マコンキーをもっと動かすことで、ディフェンスに簡単にダブルカバーさせないようにしたいと述べている。

「ラッドはこれからさまざまな場所で起用していくつもりだ」とローマンOCは語った。

「彼には本物の才能があって、やり切る意志もある。プレーオフの試合を見ても、パフォーマンスは際立っていた。彼とはこれからも一緒に成長していくつもりだ。でも、もしディフェンスがラッドをダブルカバーしてくるなら、確率を考えなきゃいけない。ボールは別の選手に渡すべきだ。だからこそ、他の選手にもチャンスが生まれるし、それをしっかり生かしていかなければならない」

昨季のチャージャーズは、実質的にマコンキーとジョンストンの2枚看板に頼る形だった。フリーエージェント(FA)でチームを離れたベテランのジョシュ・パーマーがチーム内で584レシービングヤードを記録し、3番手に入っていた。今シーズンは、ウィリアムスの復帰、ジョンストンのさらなる成長に加え、ルーキーのハリスとケアンドレ・ランバート・スミスの加入により、スロットの主軸であるマコンキーの周囲にも選択肢が広がっている。

「今のレシーバー陣は、プレーごと、ダウンごとにしっかりと役割を果たすという意味で、以前とはまったく別のユニットになっている。それに、才能ある選手もかなり加わったと思っている」とローマンOCはレシーバー陣について語った。

「ドラフトで指名した2人にはすごく期待している。彼らはよくやっていると思う。ラッドはこれからもっと良くなっていくし、Q(クエンティン・ジョンストン)はここまで順調なオフシーズンを過ごしているから、今年はもう一段階成長すると見ている。それに、ジェイレン・リーゴー、J.J.(ジェイレン・ジョンソン)、デズ(フィッツパトリック)、そしてもちろんマイクもいる。彼ら全員がチームにとって重要な存在になるだろう。今のグループのプレーぶりには満足しているし、彼らのことが楽しみでならない。ルーキーたちについては、とにかくどんどん鍛えて、ベテランに並べるレベルまで引き上げていくつもりだ」

ラン攻撃も、ドラフト1巡目指名のランニングバック(RB)オマリオン・ハンプトンとフリーエージェントで加わったナージー・ハリスを中心に、2025年には改善が期待されている。もしクオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートがマコンキー以外の武器を手にいれることができれば、チャージャーズのパス攻撃は飛躍的に危険度を増すことになるだろう。

ヘッドコーチ(HC)ジム・ハーボーの下で初めて戦った昨季のチャージャーズは11勝6敗でシーズンを終えている。もしオフェンスが2年目にさらに進化すれば、地区を支配してきたカンザスシティ・チーフスにとって脅威となり得る。

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