DEヤングと共にセインツで「新たなスタート」を切ることを楽しみにするDEウィルソン
2026年04月29日(水) 11:26
ニューオーリンズ・セインツは2023年ドラフト全体7位で指名されたディフェンシブエンド(DE)タイリー・ウィルソンがそのポテンシャルを開花させる可能性があるとの見立てのもとで、戦略的な賭けに出ている。また、ラスベガス・レイダースでの3シーズンで苦戦したウィルソンは、新たなチームが自身の力を最大限に引き出してくれると信じている。
チーム公式サイトによると、現地25日(土)にトレードされたウィルソンは月曜日に「ドラフト1巡目の上位で指名を受けるのはありがたいことだけど、そのレッテルは常につきまとう」と語り、こう続けたという。
「周囲はフランチャイズの中心選手として見てくる。ファンは外から見て、すぐに戦力になってほしいと願う。でも、必ずしもそうはいかないものだ。NFLでは選手のペースがそれぞれ異なる。でも、ここに来られてうれしいし、新たなスタートを切れるのもうれしい。フィールドで支配する準備はできている」
「最初の数年間と比べて、自分のプレーは飛躍的に向上したと感じているし、今も向上し続けている。成績がすべてではないけど、多くの人は成績を見るものだ。俺は素晴らしいディフェンスをし、最高のチームメイトになるためにここにいる。それ以外のことは自然とついてくるだろう」
レイダースでの3シーズンでウィルソンは50試合に出場したが、サック数が4.5回を上回ったことは一度もない。いかにもレイダースらしい展開だと言えるが、最後に出場した試合がウィルソンにとっておそらく最高の試合となり、クオーターバック(QB)パトリック・マホームズ不在のカンザスシティ・チーフスに勝利した試合で2回のサックを記録した。シーズン最終戦の後、ウィルソンはそのパフォーマンスを土台に2026年に向けてパフォーマンスをさらに高められると確信していた。今後はニューオーリンズで安定的に活躍する方法を見つけることになる。
ウィルソンはDEチェイス・ヤングとタッグを組む。ヤングもまた、ドラフト上位指名選手でありながら数チームを渡り歩いた後、2025年にセインツでキャリアハイとなる10回のサックを記録して飛躍を遂げた選手だ。セインツは現在、2020年ドラフト全体2位指名選手と2023年ドラフト全体7位指名選手をディフェンシブラインの両サイドに擁している。
ウィルソンは水曜日にヤングについて「彼とは気が合う気がする」とコメント。
「彼はNFLのドラフト上位指名選手になることがどういうことかを分かっている。浮き沈みも経験してきたし、ここに来てからは素晴らしい活躍をしている。自分の隣にロールモデルがいるようなものだし、彼はプレーを高め、学びを与えてくれる存在になるだろう」
「NFLではそれぞれの選手が別の道のりを歩んでいると思う。(ヤングについて)代弁することはできない。じっくり話して、彼の考えや経験したことについて聞き出す機会はなかったし、彼も俺が経験したことを知らないだろう。でも、共通しているのは、彼もドラフト上位で指名されたディフェンシブエンドだということだ。そして、彼はここに来て与えられたチャンスを最大限に生かしている。俺も自分のチャンスをそうやって生かしたいと思っている」
ヤングがルーキーシーズンに7.5回のサックを記録し、守備部門年間最優秀新人賞に輝くなど、大きなポテンシャルを示したことは特筆すべきだ。その後はケガやその他の問題もありチームを転々とした末にニューオーリンズに落ち着いた。一方のウィルソンはこれまでの3シーズンでそのような突出したポテンシャルを示していない。しかし、ヤングと共にプレーすることで、25歳のウィルソンが自身の運動能力を引き出すコツをいくつか学び、守備コーディネーター(DC)ブランドン・ステイリーの下で有力なパスラッシャーへと成長する可能性はある。セインツはそれを確かめるためにドラフト5巡目指名権を手放す価値があると判断した。
予想されていた通り、セインツが5年目オプションを行使しなかったため、ウィルソンは2027年に新契約を手に入れることを目標に、新たな環境で契約最終年を迎えることになった。セインツがウィルソンの実力を最大限に引き出せなければ、それがNFLで実現することはないだろう。
【RA】



































