NFL24チームが火曜日から参加必須のミニキャンプを開始
2025年06月11日(水) 08:28
NFLの大半のチームにとってオフシーズン最後の主要なワークアウトセッションが現地10日(火)に幕を開けた。
10日から参加必須のミニキャンプを開始するのは全部で24チームだ。アリゾナ・カーディナルス、アトランタ・ファルコンズ、バッファロー・ビルズ、カロライナ・パンサーズ、シンシナティ・ベンガルズ、クリーブランド・ブラウンズ、ダラス・カウボーイズ、デンバー・ブロンコス、グリーンベイ・パッカーズ、ヒューストン・テキサンズ、インディアナポリス・コルツ、ジャクソンビル・ジャガーズ、ラスベガス・レイダース、ロサンゼルス・チャージャーズ、マイアミ・ドルフィンズ、ミネソタ・バイキングス、ニューオーリンズ・セインツ、ニューヨーク・ジェッツ、フィラデルフィア・イーグルス、ピッツバーグ・スティーラーズ、サンフランシスコ・49ers、タンパベイ・バッカニアーズ、テネシー・タイタンズ、ワシントン・コマンダース。
ニューイングランド・ペイトリオッツは月曜日からすでにミニキャンプを開始している。シカゴ・ベアーズは先週に実施済みだ。今年、デトロイト・ライオンズはホール・オブ・フェイムゲームに備えてトレーニングキャンプの開始時期が早いため、ミニキャンプ実施なしを決断した。
ボルティモア・レイブンズ、カンザスシティ・チーフス、ニューヨーク・ジャイアンツ、ロサンゼルス・ラムズ、シアトル・シーホークスは来週にミニキャンプを予定している。
大半のチームは3日間にわたってミニキャンプを実施するが、テキサンズ、ファルコンズ、49ersのように2日間のみのチームもある。昨季スーパーボウル覇者のイーグルスは参加必須を1日間としている。
このミニキャンプはこれまでのオフシーズンワークアウトとは明確に異なり、参加が義務化されており、任意参加のものとは違い、ミニキャンプは欠席した選手に対して罰金が科される。理由なく全3日間を欠席した場合、10万ドル(約1,570万円)超の罰金対象となる。ただし、トレーニングキャンプと異なり、これらの罰金はチームの判断により免除される場合もある。
契約更新を求めている選手の中には抗議の意思表示として欠席を選ぶ者もいる。ワシントン・コマンダースのワイドレシーバー(WR)テリー・マクローリンは新契約を求めて2022年と同様に今年もミニキャンプを欠席する予定だ。ビルズのランニングバック(RB)ジェームス・クックはOTA(チーム合同練習)に姿を見せておらず、チーム側も延長契約を示唆していない。
カーク・カズンズやマイカ・パーソンズらが出席する中、スティーラーズのパスラッシャーであるT.J.ワットの姿はない。OTAを欠席していたベンガルズのトレイ・ヘンドリックソンもミニキャンプに参加しいていない。
罰金を避けるためにミニキャンプに姿は見せながらもフィールドワークを行わない“ホールドイン”の手法も一般化してきている。この手法により罰金は回避しつつ、話題を呼び、チーム側に契約交渉の席につくようプレッシャーをかけることができる。
契約状況に問題のない大半の選手にとっては参加必須のミニキャンプが夏休みに入る前の最後のチーム活動となる。2025年のチーム編成は7月後半のトレーニングキャンプに向けた準備を進める中で形作られていく。6月のNFLとしてはこれが最も本番に近い光景だ。
【C】