ベンガルズDEヘンドリックソンがキャンプに合流、契約交渉の状況は「まったく同じ」
2025年07月31日(木) 08:54
シンシナティ・ベンガルズのディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンは短期間のホールドアウトを終え、チームの混乱を最小限に抑えるために現地30日(水)にトレーニングキャンプに合流した。
『WCPO-TV』によると、ヘンドリックソンはチームに復帰した初日にあたる水曜日にロッカールームで「このプロセスを進めていく中で、(ヘッドコーチ/HC)ザック・テイラーと2025年のベンガルズに敬意を持って対応し、どんな形であれ気を散らす存在にならないようにしようと思っている」と語ったという。
ヘンドリックソンは長期契約延長をめぐって数年間にわたりベンガルズと対立している。昨季にサック数でリーグトップに輝いたヘンドリックソンが現時点でベンガルズから提示されている額より多くの保証金を求めていることから、この問題はさらに激化した。
30歳のヘンドリックソンは先週からトレーニングキャンプに参加することになっていたが、契約内容で合意に至らなかったため、フロリダ州の自宅へと戻った。
それから1週間が経過し、ヘンドリックソンは新契約なしでチームに合流している。
ヘンドリックソンは水曜日に報道陣に対し、「状況はまったく同じ」とコメント。
「俺がこれからできる限りやろうとしているのは、気を散らす存在にならないことだ。みんなを助けたい。これまで俺を支えてくれたのは、デマリオ・デービスやキャメロン・ジョーダン、それからここにいたときにたくさん助けてくれたサム・ハバードだ。今はそういう存在になることが一番大事だと思うし、こういう話は前に進み続けるうちに自然と解決していくと思う」
ヘンドリックソンは契約最終年を迎え、基本給として1,580万ドル(約23億5,944万円)を受け取る予定だ。その契約は、他のパスラッシャーが今オフシーズンに結んだものと比べると見劣りする内容であり、ピッツバーグ・スティーラーズに所属する同じく30歳のT.J.ワットは年平均4,100万ドル(約61億2,259万円)という記録的な契約を結んでいる。
現在の契約をシンシナティで満了するつもりは最初からなかったと明かしたヘンドリックソンは、次のように話している。
「オフシーズン中に何度も言及してきたけど、オーナーも同じ考えを持っていると思う。今の契約でプレーしなくて済むようにする計画がある。つまり、それこそ俺たちが目指している共通の目標だと思う。それが今後の計画だ。気を散らすものは何もない。ここにいることにワクワクしている」
もしそれが計画なら、ヘンドリックソンは自分が得るべきだと思っている額を下回っていても、チームが提示できる範囲でのオファーを受け入れざるを得ないかもしれない。ヘンドリックソンはトレードを要求しようとしたが、実現しなかった。ホールドアウトを試みたが、それもうまくいかなかった。昨年には引退をほのめかしたこともある。
トレーニングキャンプの最初の1週間を欠席しても、ヘンドリックソンに大きな遅れが生じることはないだろう。ただし、欠席した日数に応じて1日5万ドル(約747万円)の罰金が科されるため、金銭的な痛手は免れない。
「いつでも準備はできている。オフシーズンにハードなトレーニングを積み、より大きく、速く、強くなることに誇りを持っている」と強調したヘンドリックソンは「自分のトレーニング方法については心配していない。準備ができていれば、心配はしない。すべてがうまくいき、そういうことを心配する必要がなくなることを願っている」と続けた。
ヘンドリックソンが2025年シーズン開幕前に契約延長に合意するか、その契約金額がどの程度になるか、特に完全保証額がどうなるかに注目だ。
【RA】