チャッブ、フィリップス、ロビンソンによるドルフィンズのパスラッシュトリオが始動へ
2025年07月31日(木) 12:27
2024年シーズン、マイアミ・ドルフィンズのエッジラッシャー陣は負傷により一度もそろってフィールドに立つことがなかった。
アウトサイドラインバッカー(OLB)ブラッドリー・チャッブは2023年にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂し、シーズンを全休。ラインバッカー(LB)ジェイラン・フィリップスも2年連続となるACL断裂により、わずか4試合の出場にとどまった。ルーキーのLBチョップ・ロビンソンは先発出場は1試合だったが、シーズン終盤にかけて存在感を高めた。
2025年シーズンに向けて3人全員が順調に回復している今、ドルフィンズはNFL屈指のパスラッシャートリオを擁するチームになる可能性を秘めている。
現地29日(火)、チャッブは「誰が一番にクオーターバックにたどり着けるかだ。誰もビリにはなりたくないからな」と『Palm Beach Post(パームビーチ・ポスト)』に語った。
これまで負傷に悩まされてきたチャッブだが、健康なときはパスラッシャーとして安定した生産性を誇る。2023年は16試合に出場し、サック11回とフォースドファンブル6回を記録した。同様に、フィリップスもオフェンスを崩壊させるだけの才能を持ちながら、2年続けて膝のケガに泣き、過去2シーズンでわずか12試合の出場にとどまっている。一方のロビンソンは、シーズン序盤こそスロースタートだったが、最終的にはディフェンス部門の年間最優秀新人賞候補に名が挙がるまでに成長した。
「今はお互いのラッシュスタイルや連携の取り方を学んでいる段階だ。これが完成したときには、俺たちに限界なんてない」とチャッブは言う。
この3人が健康を維持できれば、ディフェンスタックル(DT)ザック・シーラーとともに、ドルフィンズのフロントはリーグ屈指の破壊力を誇れるだろう。負傷者や不確定要素を多く抱えているセカンダリーにとっては心強い限りだ。
「ブラッドリーと一緒にプレーするのは、2人のキャリアの中でも特に楽しい時間だと感じている」とフィリップスは語った。
「フィールドに立っていると、俺か彼か、あるいはその両方がプレーを決めている気がする。だからそんな彼と一緒にプレーできるのは最高だし、そこにチョップが加わるとなればなおさらだ。チョップは近いうちにリーグ屈指の選手になると本気で思っている」
ロビンソンがシーズン終盤に見せた活躍は、2025年に向けた大きな飛躍を予感させるものだった。2024年に記録した56回のQBプレッシャーのうち、30回はシーズン最後の7週間に集中している。先週、フィリップスはロビンソンについて、いずれNFL屈指のパスラッシャーになるだけの才能を持っていると語っており、その見解にはチャッブも賛同している。
「間違いない」とチャッブは断言した。
「彼は圧倒的だよ。スタミナ、切り替えの鋭さ、ランへの対応力。多くの人が彼はランが苦手だなんて言っていたけど、実際は全然違う。本当に驚異的な選手だし、これからの成長が楽しみで仕方ない」
ロビンソンがさらに成長し、チャッブとフィリップスが健康を維持できれば、ドルフィンズのディフェンスはセカンダリーの課題を抱えながらも、パスラッシュを最大の武器として戦えるユニットになるだろう。
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