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トレーニングキャンプでバックフィールドからのスナップに参加するベアーズWRムーア

2025年07月31日(木) 12:45

シカゴ・ベアーズのD.J.ムーア 【AP Photo/David Banks】

シカゴ・ベアーズの新ヘッドコーチ(HC)ベン・ジョンソンは、前任の攻撃コーディネーター(OC)シェーン・ウォルドロンが下したすべての決断を白紙に戻しているわけではない。ジョンソンHCは、ワイドレシーバー(WR)D.J.ムーアをバックフィールドから起用するという昨季の戦術を継続している。

キャンプ序盤からベテランのムーアはバックフィールドからスナップに参加しており、ジョンソンHCはムーアにいかにしてボールを持たせるか、その最適な方法を模索している。

現地29日(火)、ジョンソンHCは「彼はフィジカルが強くて、キャッチ後に走れる、とにかくボールを持たせればいいタイプの選手だ」と『Chicago Sun-Times(シカゴ・サン・タイムズ)』に語った。

「彼にどうボールを渡し、空いたスペースでどうプレーさせるか、さまざまな方法を模索しているところだ」

昨シーズン、ウォルドロン前OCはムーアをバックフィールドで起用する戦術を試みていた。『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』によると、ムーアがバックフィールドでスナップに入ったのは10回で、これはルーキーイヤーの2018年(35回)以来となる2ケタの記録だという。2024年シーズンにはキャリア最多となる14回のランプレーを記録している。

ムーアを1試合につき数回でもバックフィールドで起用すれば、ジョンソンHCのラン攻撃に多様性が生まれる可能性がある。キャンプインに際して、ランニングバック(RB)陣がジョンソンHC体制の新オフェンスにおける最大の懸念材料となっている。ディアンドレ・スイフトがRB1として臨むものの、昨季は成績が振るわなかった。ロション・ジョンソンは粘り強さが持ち味のタイプで、7巡目指名ルーキーのカイル・モナンガイは未知数の存在。もしジョンソンHCがこのRB陣に爆発力がないと判断すれば、ムーアをバックフィールドで起用してタッチ数を増やすことがひとつの解決策となるかもしれない。

2年目のローム・オドゥンゼが2025年にはWR1の座に上り詰めることが確実視されている中、バックフィールドでの起用により、ムーアはオフェンスの中心的存在であり続けることができるだろう。

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