ハミルトン郡が708億円規模のスタジアム改修を承認も、ベンガルズは最終リース契約を未確認と明言
2025年08月01日(金) 08:44
シンシナティ・ベンガルズの新たなスタジアムのリース契約は、まだ“エンドゾーン”には達していない。
現地7月31日(木)、ハミルトン郡の委員会がペイコー・スタジアムの4億7,000万ドル(約708億4,822万円)規模の改修を含む11年間のリース契約を承認した。
しかし、ベンガルズが最終版を確認していないため、まだ正式合意には至っていない。
委員会が2対1でリース契約を承認した後、ベンガルズは声明で次のように述べた。
「ハミルトン郡の委員会が承認したリース契約の内容は、採決前にベンガルズに共有されていなかった。文書を確認できるまで、これ以上のコメントは差し控える」
委員会は金曜日に臨時会議を開き、議題としてリース契約を取り上げる予定だ。
このリース契約により、チームは少なくとも2036年までダウンタウンの本拠地にとどまることになる。また、10年のオプション期間が設定されており、最長で2046年6月まで延長することも可能だ。
郡は改修工事に3億5,000万ドル(約527億5,931万円)を拠出し、ベンガルズは1億2,000万ドル(約180億8,891万円)を負担する。今回の計画は、ベンガルズが当初提案していた8億3,000万ドル(約1,251億1,494万円)を大幅に下回るものだ。
ベンガルズのオーナーであるマイク・ブラウンは7月21日に次のように述べていた。
「郡は、私たちが要求している内容が私たちと同規模で似た状況にある他のNFLチームの契約と概ね一致していると述べている。私たちはこのスタジアムが私たちのニーズに合っており、地域の規模にも適していると考えている。本当に素晴らしいスタジアムだ。メンテナンスは必要だが、今後もそうしていきたいと思う。しかし、私たちはこれまでとそれほど変わらない方法で前進することを求めている」
ベンガルズはクラブラウンジ、スタジアムスイート、売店、スコアボードの改善を提案してきた。
その資金に州からの資金は一切含まれていない。クリーブランド・ブラウンズはマイク・デワイン知事が最近署名した予算の未請求資金から6億ドル(約904億4,453万円)を受け取る。
ブラウンズはクリーブランド・ホプキンス国際空港近くのオハイオ州ブルックパークに新しいドーム型スタジアムを建設することを計画中だ。
ベンガルズは2000年からペイコー・スタジアムを本拠地としている。もともとはポール・ブラウン・スタジアムと呼ばれていたが、チームは2022年8月に命名権を売却した。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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