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スレーターの負傷を受けてアルトをLTに据える見込みとチャージャーズHCハーボー

2025年08月09日(土) 09:31

ロサンゼルス・チャージャーズのジョー・アルトとラショーン・スレーター【NFL】

ロサンゼルス・チャージャーズのヘッドコーチ(HC)ジム・ハーボーが現地8日(金)、レフトタックル(LT)ラショーン・スレーターがシーズン絶望となる膝のケガに見舞われたことを受け、かつてドラフト1巡目で指名したジョー・アルトをレフトタックルとして起用する見込みだと発表した。

ハーボーHCはシーズンを左右する重大なケガが発生した際に多くのヘッドコーチがとるあいまいな態度を避け、オフェンシブラインに関する計画を率直に明かしている。アルトはライトタックル(RT)からレフトタックルに移り、トレイ・ピプキンスがライトタックルの役割を担う予定だ。

「現時点で、私たちのベストな5人はジョー・アルト、ザイオン(ジョンソン)、ブラッドレー(ボーズマン)、見込みとしてマカイ・ベクトン、そしてトレイ・ピプキンスだと考えている」と述べたハーボーHCは「まずはその状態で始める。まだ確定ではないが、現時点ではその形だ」と続けている。

ハーボーHCは、リーグ屈指のオフェンシブタックル(OT)としてチャージャーズと巨額の契約延長にサインしたばかりのスレーターを失ったことは大きな打撃だと語った。

「まるでみぞおちに一撃を食らったようなものだ」とハーボーHCは話している。

「息が詰まって、話すことすらあまりできない。言葉も出てこないし、他のことを考えることもできない。ラショーンのことを思うとただただ胸が痛む。彼がどれだけ努力し、どれだけトレーニングしてきたかを知っている。これからどうやってリハビリやトレーニングに取り組むかも分かっているし、彼はきっと復帰するだろう。今シーズンではないが、必ず戻ってくると確信している」

アルトのレフトタックルへの配置転換は最初の一手として理にかなっている。2024年ドラフト1巡目指名を受けたアルトは、ノートルダム大学時代に左サイドでプレーし、ルーキーシーズン中に右サイドに移った。ピプキンスはキャリアを通じてオフェンシブタックルとして42試合に先発出場している。2024年シーズンはガード(G)として15試合に先発したが、今季は複数のポジションに対応できる控え選手になる予定だった。スレーターの負傷により、ピプキンスは再び先発の役割を担うことになっている。

スレーターの負傷は大きな痛手だが、ハーボーHCはチームがそれを乗り越えられると自信を見せた。

「自分のチームのことは分かっている。彼らがさらに力を発揮すると確信している」と強調したハーボーHCは次のように続けている。

「ありきたりな言葉は使わない。シーズンを通して素晴らしい選手を失うというときに、“次の選手が出る”とか、“お互いのためにさらに頑張らないといけない”などと言うのは恥ずかしいことだ。彼らにそんなことを言って当惑させるつもりはない。彼らはやってくれると確信しているからだ」

【RA】