NFLドラフトで予想外にも順位を落としたクオーターバック（QB）シェドゥーア・サンダースが現地8日（金）にクリーブランド・ブラウンズのプレシーズン初戦でNFLプレシーズンデビューを果たすことになった。サンダースは『NFL Network（NFLネットワーク）』で生中継されるカロライナ・パンサーズ戦に先発出場する。

ブラウンズではクオーターバックの負傷が相次いでおり、サンダースは多くのプレー機会を得る見込みだ。

レギュラーシーズンで先発を務めるのはジョー・フラッコと見られている。ヘッドコーチ（HC）ケビン・ステファンスキーによると、フラッコは健康状態に問題がないものの、今回の試合には出場しないという。ケニー・ピケットやディロン・ゲイブリエルはケガからのリハビリ中であり、まだ出場できる状態ではないため、ブラウンズは今週にフリーエージェント（FA）のタイラー・ハントリーと契約した。

ステファンスキーHCは、出場予定のクオーターバックはサンダースとハントリーの2人だけだと明かしている。

身長約185cm、体重約96kgのサンダースはドラフト全体10位以内で指名されると予想する声もあったが、実際には5巡目（全体144位）まで順位を落とした。2024年にジョニー・ユナイタス・ゴールデン・アーム賞を受賞したサンダースは、父ディオン・サンダースがヘッドコーチを務めたジャクソン州立大学とコロラド大学でそれぞれ2シーズンプレーしていた。

すでに息子と3回話したと明かしたディオンは、次のようにコメントしている。

「しかし、ちょっと変な感じ、奇妙な感じになるだろうね。本当にそう思う。それは認めざるを得ない。でも、息子のために祈っているし、神が彼を導き、彼がいるべき最適な立場につかせたんだ。ただ、今夜以降は問題になるだろう。それは間違いない」

また、ディオンは息子が十分に準備を整えた上で、レギュラーシーズンゲームと同じように試合に臨もうとしていると話している。

「息子はいつも、準備を整え、この瞬間が大切だという姿勢であらゆる物事に取り組んできた。彼は今回の機会に感謝している。メディアの騒ぎに振り回されることはない。そんなレベルははるかに超えている。子どもの頃からそういう指導を受けてきたし、いつもそうしてきた」

シェドゥーア・サンダースはここ数日、肩の痛みに悩まされていたが、ステファンスキーHCは水曜日にその問題はもう解決したと明かしている。

サンダースは大学で50試合に出場し、パス1,808回中1,267回を成功させて1万4,353ヤード、タッチダウン134回、インターセプト27回を記録。ランでも17回のタッチダウンを挙げた。

サンダースはパンサーズの先発ディフェンスと対峙する予定だ。パンサーズのデイブ・カナルスHCはスターターがポゼッションの長さに応じて1、2シリーズ出場すると述べている。

パンサーズはQBブライス・ヤングも先発出場させる予定だ。

記事提供：『The Associated Press（AP通信）』

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