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小指脱臼でレイブンズ戦を途中離脱したコルツQBリチャードソン、日毎の経過観察へ

2025年08月08日(金) 13:53

インディアナポリス・コルツのアンソニー・リチャードソン【AP Photo/Nick Wass】

現地7日(木)、インディアナポリス・コルツで先発争いに臨んでいるクオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンがその実力を試す最初の試合の第1クオーターで、不運な――そしてブロックがない状態での――ヒットを受けてしまった。

リチャードソンはボルティモア・レイブンズに敗れた試合の2回目のドライブで、ラインバッカー(LB)デビッド・オジャボからサックされ、そのプレーで小指を脱臼して試合を途中で離脱した。ヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンは試合後に日毎の経過観察を行なっていくと述べている。

その後はリチャードソンと先発の座を争うダニエル・ジョーンズが出場。ジョーンズはもともとプレシーズン第2週に臨むグリーンベイ・パッカーズ戦で先発予定だったが、スタイケンHCはその計画が変更になる可能性もあると語っている。木曜日の出番が早々に終わったリチャードソンは、出場可能になれば、来週により多くプレーすることになるかもしれない。

『The Washington Post(ワシントン・ポスト)』の記者であるマーク・マスケによると、リチャードソンは「あの1プレーを除けば、まずまずの出来だったと思う。でも、何事にも理由がある。次の試合もあるから、あまり心配していない」とコメントしたという。

リチャードソンはフィールドゴールで締めくくった最初のドライブでパス3回中2回成功、21ヤードを記録。インコンプリートに終わったパスはインターセプトされそうになっていた。2回目のドライブにおける2回目のプレーで後方に下がったリチャードソンは、オジャボが右側から迫ってくるのに気づいていなかった。

リチャードソンは起き上がるまでに時間がかかり、その後、投球側の右腕をかばいながらサイドラインへ向かった。

ジョーンズは試合の前半が終わるまで司令塔を務め、後半は新人のライリー・レナードと交代。ジョーンズはコルツを2回フィールドゴールドライブに導いたが、全体的に目立った活躍はできず、パス21回中10回成功で144ヤード、タッチダウンもインターセプトも0回という記録に終わった。さらに、一貫してプレーした最初のドライブでサックも喫している。

2023年ドラフト全体4位指名を受けたリチャードソンは、その短いキャリアを通して度重なるケガに悩まされてきた。ルーキーシーズンには投球側の肩鎖関節を捻挫して13試合を欠場。2024年シーズンは背中、足、股関節のケガによって出場機会を逃し、シーズン中に先発から外された。

今オフシーズン、コルツのジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードはリチャードソンの競争相手を探し、ジョーンズを獲得した。

ジョーンズは予想より早くプレシーズン初戦でコルツの司令塔を務めることになった。リチャードソンのケガがQB争いにどれほど影響を及ぼすかはこれから明らかになるだろう。

【RA】