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今季もエンドゾーンに“End Racism”や“Choose Love”などのメッセージを表示

2025年08月15日(金) 13:10

NFLロゴ【NFL】

NFLは社会正義に関するメッセージのフィールド上への表示を、6シーズン連続で実施する。

全32チームはシーズンを通じて各ホームゲームで、エンドゾーンに“End Racism(エンド・レイシズム)”、“Stop Hate(ストップ・ヘイト)”、“Choose Love(チューズ・ラブ)”、“Inspire Change(インスパイア・チェンジ)”の4つから選んだメッセージを表示する。反対側のエンドゾーンには、今年も全試合で“It Takes All of Us(全員の力が必要)”のフレーズが描かれる。2024年からの唯一の変更点は、“Vote(投票しよう)”に代わって“Inspire Change”が採用されたことだ。

これらのメッセージは、今季も特定の週にエンドゾーンへ掲出される“Salute to Service(サルート・トゥ・サービス)”や“Crucial Catch(クルーシャル・キャッチ)”といったリーグの他の支援キャンペーンを補完するものとなる。

NFLの社会的責任担当上級副社長であるアンナ・アイザクソンは、『Associated Press(AP通信)』に対し「私たちは選手たちと二人三脚で取り組み、各チームとも連携しながら、選手たちの声を広げ、彼らにとって最も重要なことを強調しています」と語った。

「何十年にもわたり、NFLとその選手たちはアメリカ社会や文化の中で人々をひとつにする存在であり続けたことで、さまざまな文化やバックグラウンドを持つ人々が集い、アメリカで最も人気のあるスポーツをともに楽しんできました」

「これは私たちリーグにとって大きな名誉であり、同時に責任でもあります。そのためNFLは、団結や一体感を促進するため、フィールド内外の取り組みに積極的に投資しています」

リーグは国際試合においても、昨季に続き全試合でエンドゾーン奥に“End Racism”と“It Takes All of Us”の文字を掲げる。

昨季のスーパーボウル王者であるフィラデルフィア・イーグルスは、9月4日(木)に開幕するダラス・カウボーイズとのNFLシーズン初戦で表示するメッセージとして、“Choose Love”を選んだ。チームはシーズンを通して、リーグが承認した4つのエンドゾーンメッセージを順に表示していく。

“Choose Love”は2022年に初めて導入され、バッファローのスーパーマーケットで10人が犠牲となった銃乱射事件を受け、ビルズによって支持されてきた。

「“Choose Love”はリーグ全体で共感を呼び続けています」とアイザクソンは語った。

「これは癒やしと希望をもたらす統一のメッセージとなり、多くの選手が自主的にヘルメットデカールに表示し続けています」

今季も選手たちは、5つのメッセージの中から1つを選び、ヘルメットに表示することができる。

2017年以降、NFLは“Inspire Change”の取り組みを通じて、数十の助成パートナーや数百の地域密着型団体に4億6,000万ドル(約677億4,420万円)以上を提供し、支援を必要とする地域社会をサポートしてきた。“Inspire Change”は、メンタリング、労働力開発、食料不足対策に重点を置いた助成金のマッチングを行い、650以上の非営利団体と2,100人の現役やOB選手を支援している。

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