チーフスQBマホームズがついにすべての武器を手に、WRライスの復帰近づく
2025年10月15日(水) 12:07
カンザスシティ・チーフスの攻撃陣は、近年でも最も充実した武器をそろえつつある。
6試合の出場停止処分を受けていたチーフスのワイドレシーバー(WR)ラシー・ライスが、今週に練習に復帰する見込みだ。ライスが戦いの場に戻ってくれば、レギュラーシーズンのフィールドに初めて、ライス、ゼイビア・ワーシー、マーキス・ブラウンが並び立つことになる。
このトリオは昨年のプレシーズンに、スナップ1回分を共にプレーしていた。その後、ブラウンが肩を負傷して2024年シーズンの大部分を失うことに。続いてライスが第4週に、膝の負傷でシーズン終了となっている。
チーフスはこのオフシーズンに、フリーエージェンシーでブラウンを呼び戻した。シーズン第1週にタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーとぶつかって肩にケガを負い、2試合を欠場したワーシーも復調。そして今、ライスがフィールドに立とうとしている。
チームの記録によれば、ヘッドコーチ(HC)のアンディ・リードは現地13日(月)に、ライスについて「彼ががむしゃらにやってきたのを知っている。あとはリズムを取り戻すだけだ。様子を見て取り組んでいく。体は仕上がっているし、今分かるのはそういうことくらいだ。復帰してパトリック(マホームズ)と協調していったりということが重要になる。だが、とにかくすべてがどうなるかはこれから。まだゲームプランは立てていないから、そういう部分に取り組んでいる」と話したという。
昨オフシーズンにブラウンを加え、ワーシーをドラフトしたことから、ジェネラルマネジャー(GM)ブレット・ヴィーチがオフェンスに描くビジョンは明らかだった。ワーシーが俊足のディープスレット、ブラウンが中間部分をパトロールし、ライスがポゼッションを守るべくラインで競り勝つ役割だ。残念ながら、その理想がフィールド上で実現するかは、まだ目撃されていない。
このWRトリオと信頼度の高いケルシーが力を合わせれば、チーフス攻撃陣は近年でも最高の戦力を誇ることになるだろう。
パトリック・マホームズとその攻撃陣はここ数週間で力を取り戻し、直近の3試合ではいずれも28ポイント以上を獲得。ついにターゲットが勢ぞろいすることで、チーフスが爆発的な力を発揮することになるかもしれない。
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