ニュース

ラムズに対する時差ぼけによる優位性を軽視するジャガーズHCコーエン

2025年10月16日(木) 10:08

ジャクソンビル・ジャガーズのヘッドコーチ(HC)リアム・コーエン【AP Photo/Kin Cheung】

時差ぼけの研究者は、現地19日(日)にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われるジャクソンビル・ジャガーズ対ロサンゼルス・ラムズ戦に注目したいと考えているかもしれない。

ラムズがイングランドに到着するのは土曜朝の予定であり、これは2017年と2019年にヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイがチームを率いてロンドン入りしたときよりも1日遅い日程となっている。

ジャガーズも予定を変更しており、通常は金曜日に到着するところを、昨年にハリケーンの影響でロンドンへの出発が遅れたことから、今年は火曜日に到着した。

ジャガーズのリアム・コーエンHCは水曜日、ロンドン北部のホテル“ザ・グローブ”での練習前に「有利になるかって? 分からない。スポーツ科学には両方を支持する見方がある」とコメント。

両チームとも現在の成績は4勝2敗で、ジャガーズは20対12で敗れたシアトル・シーホークス戦からの立て直しを目指しているところだ。

コーエンHCは「単純に、ここに来て、一緒に過ごす時間を少し増やし、連続性を持てるのは選手たちにとって素晴らしい機会だと思っただけだ」と述べている。

コーエンHCは数シーズンにわたってマクベイの下で働き、直近では2022年にラムズの攻撃コーディネーター(OC)を務めていた。

「完全に理解している。ショーンと一緒に働いていたから、彼らが遅めに出発する理由を裏付けるスポーツ科学についても分かっている。わたしたちにも同じ決断をする機会があったが、少し早めに来ることを選んだだけだ」とコーエンHCは話している。

コーエンHCによると、その決定は翌週がバイウイークであることも部分的に関係しているという。

日曜日の試合はジャガーズにとって14回目のロンドンゲームだ。チームによれば、2015年シーズン以降、ジャガーズのロンドン遠征は木曜夜に出発し、金曜朝に到着する日程だったという。

昨年は到着が遅れたことを受け、金曜日にロンドン郊外で予定されていた記者会見をキャンセルし、翌日に日程を変更した。

ジャガーズは昨年、ロンドンでの2連戦に臨んだ。最初の試合では、トッテナム・ホットスパー・スタジアムでシカゴ・ベアーズに35対16で敗北。翌週はウェンブリー・スタジアムでニューイングランド・ペイトリオッツに32対16で勝利した。

ラムズは日曜日にボルティモア・レイブンズを17対3で下した後、ボルティモアに滞在している。チームの発表によると、今週はボルティモア・オリオールズの本拠地であるカムデン・ヤーズで練習を行い、金曜夜にロンドンに向けて出発する予定とのこと。

ラムズはマクベイHCの就任初年度にあたる2017年にも、その2年後にも同様の日程を組んでいたが、いずれも金曜朝に到着していた。2017年はジャガーズ戦、2019年はアトランタ・ファルコンズ戦を終えた後、ラムズはいずれも東海岸に滞在していた。

ラムズは2017年にトゥイッケナム・スタジアムでアリゾナ・カーディナルスを33対0で圧倒し、2019年にはウェンブリー・スタジアムでシンシナティ・ベンガルズを24対10で下している。

マクベイHCは月曜日にラムズの公式サイトに「東海岸での試合を終えた後、東海岸に滞在して準備を整えることで、成功した例がいくつかある。ロンドンで臨んだベンガルズ戦も、初めてロンドンで臨んだカーディナルス戦でもそうだった。今週も同じような結果を期待している」と語った。

2016年、ラムズは月曜日にロンドンに到着し、トゥイッケナム・スタジアムでニューヨーク・ジャイアンツに17対10で敗れている。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


【RA】