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ドルフィンズQBタゴヴァイロアがチームメイトのミーティング出席状況を批判したことを謝罪

2025年10月16日(木) 09:09

マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【Kara Durrette via AP】

マイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアがロサンゼルス・チャージャーズに敗れた後にチームメイトへの不満を公言してから3日後にあたる現地15日(水)に、自身の発言について謝罪した。

「俺は間違っていた。それを今ここで認める」と語ったタゴヴァイロアはこう続けている。

「チームの仲間やリーダーたちとはすでに話をした。彼らは俺の気持ちを分かってくれているし、発言の意図が正しかったことも理解してくれている。でも意図がどうであれ関係ない。意図が正しくても、誤解されることもあればメディアが好きなように報じることもある。そうなると、チームメイトの間には気まずい沈黙やたくさんの疑問が生じてしまう」

「今は1勝5敗だから、何とか立て直さなきゃって話をよくしている。仕事にはワクワクして臨み、雑音は忘れろという考えをみんなにも伝えたと思っている。俺はリーダーであることを自覚してチームを守らなきゃいけない。それが十分にできなかったと感じている。試合後に自分の感情に流されてしまったし、このチームのリーダーとしてそこから学ばなきゃいけないと思っている。内部で起きたことは内に秘めて外に漏らすべきじゃなかった。だから公の場で謝罪したい。前を向いてクリーブランド・ブラウンズ戦に集中したいと思っている」

タゴヴァイロアは日曜日に臨んだチャージャーズ戦で、試合後半にリードを築くも土壇場で逆転されて敗れた後、選手だけのミーティングに遅れてくる選手や欠席する選手がいると報道陣に語った。ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルは月曜日にフランチャイズクオーターバックの発言を否定し、試合後の記者会見は話す場として「適切ではなかった」とコメント。タゴヴァイロアの発言に「悪意があったわけではないと信じているが、あれは選手主導のフィルムセッションを誤って表現したものだ」とつけ加えた。

水曜日に日曜日以来のメディア対応に臨んだタゴヴァイロアは、チームメイトと会って自身の行動について説明したと報道陣に明かし、この件はすでに解決したと考えていると述べた。

「みんなはそれについて疑問を持っていたと思う。だからそれには答えなきゃいけなかった」とタゴヴァイロアは話している。

「理由をね。理由の中には、“そのときはそんなふうに考えていなかった”というのもあった。すでに言った通り、その点についてはチームを守るという意味で改善しないといけない。あんなことはすべきじゃなかった」

タゴヴァイロアを擁護するならば、ドルフィンズは2025年シーズンに最もプロ意識の高いチームとは言えない状況となっている。シーズン第1週にインディアナポリス・コルツに惨敗した際にやる気がないように見えたドルフィンズは、重要な場面でのミスによってニューイングランド・ペイトリオッツ、カロライナ・パンサーズ、チャージャーズに僅差で敗れており、低迷するニューヨーク・ジェッツ相手にかろうじて1勝を挙げただけだ。シーズン第3週は今季で最も良い内容だったが、バッファロー・ビルズに敗れている。1勝5敗という現状は、十分な戦力を有するロースターとしては期待外れの結果だと言えよう。

その現実は選手だけの責任ではない。マクダニエルHCはシーズン序盤から批判を浴びており、ドルフィンズでの立場はますます危うくなっている。

ドルフィンズにはまだ巻き返す時間がある。日曜日にはクリーブランドに乗り込み、同じく苦境に立つブラウンズと対戦する予定だ。

【RA】