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2024年の解任後初のテネシー凱旋も「特別視しない」とペイトリオッツHCブラベル

2025年10月16日(木) 12:58

ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベル【Winslow Townson/AP Images for Panini】

現地19日(日)、ニューイングランド・ペイトリオッツがテネシー・タイタンズとのアウェー戦に臨む。ヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルにとっては、古巣の地へと戻る一戦となる。

ブラベルHCはナッシュビルで6シーズンにわたり指揮を執り、通算成績54勝45敗、プレーオフ出場3回を記録。2021年にはNFL年間最優秀コーチ賞にも輝いた。タイタンズは、23試合を戦った末にブラベルHCの後任であるブライアン・キャラハンHCを解任したばかりだ。

キャラハンHCの解任が発表される前、ブラベルHCは今週初めにこの試合を特別視するつもりはないと語っていた。

月曜日にブラベルHCは「この件についてはおそらくいろいろと言われるだろう」と『Boston.com』に語った。

「これを興味深いことか重要なことか、どちらかに分類するとすれば、間違いなく興味深い方だろう。ただ、最終的にはわれわれの準備や、チームとして成長を続ける上でそこまで重要ではないと思っている」

「とはいえ、あの地で6年、いや7年を過ごした身としては、久しぶりに顔を合わせる人たちがいるのはうれしい。われわれの勝利を支えてくれた選手やスタッフも多い。ただし、彼らと再会する前に、この試合に向けてやるべき仕事が山積みだ」

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、過去10シーズンにおいて、年間最優秀コーチに選ばれたヘッドコーチが、受賞当時の古巣と対戦した際の戦績はプレーオフを含め9勝5敗。そのうちアウェーでの対戦は5勝1敗だという。

ブラベルHCと同様のケースとしては、ショーン・ペイトンがデンバー・ブロンコスを率いてニューオーリンズに凱旋し、セインツを33対10で下した試合が記憶に新しい。その他にも、ラビー・スミス(ヒューストン・テキサンズ)はシカゴ・ベアーズに23対20で敗戦、ブルース・エリアンス(タンパベイ・バッカニアーズ)はインディアナポリス・コルツに38対31で勝利、ロン・リベラ(ワシントン・コマンダース)はカロライナ・パンサーズに27対21で勝利、アンディ・リード(カンザスシティ・チーフス)はフィラデルフィア・イーグルスに42対30で勝利、さらにエリアンス(アリゾナ・カーディナルス)はコルツに16対13で勝利している。

また、NFLリサーチによると、1970年以降、かつて指揮を執ったチームと対戦したヘッドコーチの通算成績は219勝185敗1分(勝率.542)とのことだ。

タイタンズは2シーズン連続の負け越しを受け、2024年1月にブラベルHCを解任。その後ブラベルHCは2024年シーズンをクリーブランド・ブラウンズのアドバイザーとして過ごし、2025年1月にペイトリオッツのヘッドコーチに就任した。

現在4勝2敗で地区首位に立つペイトリオッツは、2019年以来となる好スタートを切っている。 クオーターバック(QB)トム・ブレイディがペイトリオッツに在籍した最終年となったこの年、チームは開幕8連勝を達成。最終的に12勝4敗でシーズンを終えたものの、ワイルドカードラウンドでブラベルHC率いるタイタンズに敗れている。

ペイトリオッツの3連勝は、2022年シーズン第8週から第11週にかけて以来の最長記録となる。

ブラベルHCは古巣タイタンズを破り、この連勝を4に伸ばすことを目指す。一方のタイタンズは、ブラベルHCの退任以前から続く混乱の中でいまだ立て直しの糸口をつかめずにいる。

【R】