RBフバードと出場機会を分け合うことを気にしないパンサーズRBドウデル
2025年10月17日(金) 13:13
ランニングバック(RB)リコ・ドウデルがこの2週間で爆発的な活躍を見せていることで、これまで注目されてこなかったカロライナ・パンサーズに突如として注目が集まっている。それは起用法をめぐって対立を生み出す可能性をはらんでいる。
足首のケガで直近の2試合を欠場していた先発RBチュバ・フバードは、ほぼ復帰できる状態だ。しかし、パンサーズにとっては好調な選手を起用し続ける方が得策かもしれない。
ドウデルは10月に入ってから絶好調で、キャリー53回で389ヤード、タッチダウン1回、キャリー平均7.34ヤードを記録している。この驚異的な活躍を軽く見ることはできず、ここまでの好調を維持しているランナーをベンチに置いてフバートを起用するのは非論理的に思えるかもしれない。
しかし、ドウデル本人は単に3勝3敗のパンサーズにとって好都合な状況だと考えているようだ。
チーム公式サイトによると、ドウデルは現地15日(水)に「頭が2つあるモンスターの方が1つのモンスターより良い」と語ったという。
フバートが復帰すれば、ドウデルと出場機会を分け合う見込みだ。フバートの復帰は早ければ0勝6敗のニューヨーク・ジェッツと対戦する日曜日に実現する可能性がある。ドウデルの活躍を間近で見てきたフバードは、自分の不在の間にドウデルが好成績を残したことに少しも驚いていない。
「リコは素晴らしい選手だ。本当に驚くべき選手だ」とフバートは話している。
「キャンプでも毎回ここに来るたびにそれを証明していた。彼は懸命に取り組んでいるし、チャンスが巡ってきたときにそれを最大限に生かした。すでに言った通り、それは驚くことじゃない」
パンサーズは今、先発に指名したRBと驚異的な成績を残している控えRBの出場機会をどう配分するかを決めるという、贅沢な悩みを抱えている。見出しを賑わす話題ではあるものの、この幸せな悩みに関してチーム内に不和は一切ないようだ。
ヘッドコーチ(HC)デイブ・カナルスは「両選手を評価し、どう貢献してもらうかを考える絶好の機会だ」とコメント。
パンサーズは両選手をどう満足させるかを心配するよりも、低迷するジェッツに勝つことがほぼ確実視されている試合で、フバートとドウデルを自由に起用することを望むだろう。フバート自身は、単にフィールドに戻れることを喜んでおり、次のようにコメントしている。
「そういうことは全部コーチに任せている。俺たちがコントロールできるのは、フィールドに出て高いレベルで結果を出すことだけだ。コントロールできる部分は本当にそれしかない。俺たちはかなり仲がいいし、お互いに悪感情なんてない」
うまくいけば、両選手とも活躍を見せ、パンサーズは成績を4勝3敗に伸ばせるだろう。ドウデルがまた大活躍する展開になっても驚くことはない。
「彼がこの2週間で成し遂げたことはすべて自分の力で勝ち取ったものだと思う」と語ったカナルスHCは「チームに貢献する権利も勝ち取ったし、実際にそうするだろう。私たちもその方法を見つけるつもりだ」と続けた。
【RA】