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ベンガルズWRチェイスが1試合におけるキャッチ数とターゲット数でチーム記録を樹立

2025年10月18日(土) 12:53

シンシナティ・ベンガルズのジャマール・チェイス【Lauren Leigh Bacho via AP】

どうやら“ジョー”という名前の選手からパスを受ける限り、シンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスは活躍を見せ続けるようだ。

現地16日(木)夜に33対31で勝利したピッツバーグ・スティーラーズ戦で、チェイスはまるで感謝祭、クリスマス、独立記念日、シンコ・デ・マヨが一度にやってきたかのように大暴れした。チェイスは23回のターゲットに対して16回のキャッチを決め、161ヤード、タッチダウン1回を記録。この活躍により、チェイスは1試合におけるターゲット数とキャッチ数でチームの新記録を樹立した。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、チェイスにとってスティーラーズ戦は125ヤード以上と1回以上のタッチダウンを記録した13回目の試合となったという。この数字を上回るのは、ランス・アルワース(16試合)、ランディ・モス(14試合)、ジャスティン・ジェファーソン(14試合)のみだ。

チェイスは単一試合のターゲット数でリーグが1978年に記録を取り始めて以来、歴代3位タイにつけている。これを上回るのは、ブランドン・マーシャル(2009年シーズン第14週に28回)とクリス・チェンバース(2005年シーズン第13週に26回)だけだ。

スターWRのチェイスはスクリメージラインから何度も簡単に相手を振り切り、スラントを得意としていたマイケル・トーマスを彷彿とさせる動きを見せた。

「相手はまさに、俺たちが予想し、望んでいたことをやってきた」と振り返ったチェイスは「マン(カバレッジ)だ。相手がジョーイ(ポーターJr.)をティー(ヒギンズ)に、ジャレン(ラムジー)を俺につけてくると分かっていた。俺たちはその備えができていることも、その機会をうまく生かせることも分かっていたんだ」と続けている。

スティーラーズがどのコーナーバック(CB)をつけても関係なく、チェイスは思いのままに動き回った。チェイスはラムジー相手にターゲット5回で3回のキャッチを決め、29ヤード、タッチダウン1回を記録。また、ダリウス・スレイを相手に6回のターゲットでキャッチ4回、38ヤードを獲得し、ポーターJr.を相手に4回のターゲットでキャッチ4回、51ヤードを稼いだ。

ジョー・フラッコが先発を務めた2試合で、チェイスはどちらも10回以上のキャッチを決めている。2試合連続で10回以上のキャッチを記録したのは今回が初めてだ。また、直近の2試合におけるキャッチ数(26回)は連続した2試合の記録としてキャリア最多記録となっている。

「先週はフラッコとオフェンシブラインがどうなっていくか、ようやく見当がついたように思えた。そして今日、俺たちは実力を見せつけたんだ」とチェイスは語った。

QBジョー・バロウがかつて「もういい、ジャマールがどこかにいるはずだ」と言ったのは有名な話だ。40歳のフラッコも現在、まさにその考えに沿ってボールを放っている。ディープパスではないものの、パスが必要な場面で毎回、チェイスのことを探しているのだ。

木曜日のパフォーマンスが示す通り、それは見事な作戦だと言えよう。

【RA】