イーグルスと復帰、合流について話し合うブランドン・グラハム
2025年10月20日(月) 11:21
9カ月足らずのうちに2度目のこととして、ブランドン・グラハムの予想外の復帰が間近に迫っている。
元フィラデルフィア・イーグルスのディフェンシブエンド(DE)で、ロッカールームのリーダー的存在であるグラハムは、引退からの復帰についてイーグルスと話し合ってきた。両サイドの話し合いについて知る人物の話によれば、グラハムは今、インパクトを与えることが可能な経験ある選手を強く必要としているパスラッシュに加勢すべく、復帰を検討しているとのことだ。
最終的な決断はまだ下されていないものの、グラハムが程なく16シーズン目に復帰してイーグルスに加入する可能性は十分にある。グラハムは去る2月に、イーグルスと第59回スーパーボウル優勝を果たした後、スパイクを脱いでいた。シーズン第12週に上腕三頭筋を断裂していたグラハムは、この大舞台で再び同じ筋肉を断裂してしまった。
37歳のグラハムは引退後に報道界で活躍しており、『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”にレギュラー出演している。グラハムは先週、自身のポッドキャストである“Unblocked(アンブロックド)”にて、エッジラッシャーのザダリウス・スミスが10月13日に驚きの引退を表明したのを受け、イーグルスでの復帰のうわさについて言及した。
「みんなが“戻ってきて、戻ってきて”って言っているのは実際うれしいよ。すごいことだ」と言うグラハムは、復帰を検討しているかについては、はっきりと話していない。
グラハムが戻ってきたとしたら、イーグルスの守備陣にとっては大きな力になるかもしれない。イーグルス守備陣はサック9回(アクティブロースターにいるエッジラッシャーによるものはパトリック・ジョンソンの1回のみ)でリーグ25位タイにしずんでいる。
イーグルスの元センター(C)であるジェイソン・ケルシーは先週、『WIO-FM』で「エッジでは負傷者が出ていて、ノーラン・スミスもケガしている。彼のフィジカルや、フィールド上でのディフェンシブエンドとしてのプレーの仕方は、チームの助けになるだろう。そうじゃなくても、彼がフットボールをプレーしたいなら、ブランドン・グラハムにフットボールをプレーしてほしい。彼が引退したときに、心からフットボールをやめたがっていたわけじゃないと思う」とコメントし、次のように続けていた。
「彼はここが辞め時だって説得させられたような感じだった。分からないけれど、結局ブランドンが心の中で復帰を願うなら、イーグルスは絶対に彼にチャンスを与えるべきだ。彼らにはそれが必要なんだから」
グラハムはまた、現在はバラバラになっているように見えるイーグルスのロッカールームに、リーダーシップをもたらすことができるだろう。
守備選手でありながら、グラハムはまとめ役として、そして、イーグルスで経験を積んできた選手として、ボールの両サイドに影響を与えることができる。シーズン序盤にクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツとワイドレシーバー(WR)A.J.ブラウンが足並みをそろえられないでいる中、チームのつなぎとなる存在が必要かもしれない。これまでもチーム施設には訪れていたグラハムだが、パッドをつけてフィールドに出ることで関わり方は段違いとなり、その声はより通りやすくなるはずだ。
先週、チームに助言をしたくなる衝動はあるか尋ねられたグラハムは、ポッドキャストで「何かできるんじゃないかって気持ちは常にある。みんなにも成長してほしいしね。今は、一部の人にはきつい時期だ。特に、若いメンバーにとっては新しい状況だから、難しい」と答えた。
「彼らには乗り越えなきゃならない戦いがある。でも、一丸となれば、きっといい位置に行けるはずだ」
4勝2敗のイーグルスは、26日(日)に3勝2敗のミネソタ・バイキングスと対戦する。
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